恋愛映画の名作ランキング|心に残るラブストーリーの傑作を厳選

夜のリビングで映画を観ながら寄り添う大人の男女と温かな照明 映画

恋愛映画の名作を選ぶなら、映画通4,000人の投票で1位になった『ローマの休日』を筆頭に、世代を越えて支持される20作品が有力候補です。

U-NEXT SQUAREが2025年7月11日に公開した「珠玉の恋愛映画TOP30」では、U-NEXTで年間200本以上の映画を視聴するユーザー4,000人が投票。この記事では上位20作品を一覧で紹介し、40代・50代が今の気分に合う一本を選びやすいよう、魅力や共通点まで整理します。

  1. 恋愛映画の名作ランキング1位〜20位は?
  2. 1位〜10位の恋愛映画は何がすごい?王道から現代の恋まで
    1. 1位『ローマの休日』|一日だけの恋が70年以上残る理由
    2. 2位『タイタニック』|恋が一人の人生を変えていく
    3. 3位『ノッティング・ヒルの恋人』|疲れた休日にも入りやすい温かな恋
    4. 4位『きみに読む物語』|若い恋から長い人生へ
    5. 5位『花束みたいな恋をした』|悪役のいない別れが現実的
    6. 6位『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』|恋より大きな「日常」の映画
    7. 7位〜10位|愛の形はアニメや記憶の物語にも広がる
  3. 11位〜20位には古典・ラブコメ・青春・ファンタジーの名作がそろう
    1. 11位『カサブランカ』
    2. 12位『ジョー・ブラックをよろしく』
    3. 13位『セックス・アンド・ザ・シティ』
    4. 14位『50回目のファースト・キス』
    5. 15位『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』
    6. 16位『小さな恋のメロディ』
    7. 17位『イエスタデイ』
    8. 18位『トワイライト ~初恋~』
    9. 19位『ティファニーで朝食を』
    10. 20位『プライドと偏見』
  4. 恋愛映画の名作はどう選ぶ?40代・50代は順位より「今の気分」
  5. 恋愛映画の名作に共通するものは?ランキング20作から考察
  6. よくある質問
    1. 恋愛映画の名作で一番おすすめなのは?
    2. 泣ける恋愛映画の名作はどれ?
    3. 40代・50代におすすめの恋愛映画は?

恋愛映画の名作ランキング1位〜20位は?

1位は『ローマの休日』、2位は『タイタニック』、3位は『ノッティング・ヒルの恋人』です。

ランキングの出典は、U-NEXT SQUAREが2025年7月11日に公開した「これを観ずに映画は語れない!珠玉の恋愛映画TOP30」。U-NEXTで年間200本以上の映画を視聴するユーザー4,000人が選んでいます。

映画をかなり多く観ている人たちによる投票という点が、今回のランキングの面白いところですね。

一方で、これは特定の条件に当てはまるU-NEXTユーザーによる人気投票です。映画の芸術的な価値や優劣を客観的に決めるものではありませんので、「映画好きが支持した名作を探すための入口」として見るのがよいでしょう。

上位20作品は次の通りです。

順位 作品名 こんな人におすすめ
1位 ローマの休日 王道の恋愛映画を観たい
2位 タイタニック 壮大な悲恋に浸りたい
3位 ノッティング・ヒルの恋人 笑えて温かな恋を楽しみたい
4位 きみに読む物語 一途な愛に心を動かされたい
5位 花束みたいな恋をした 現実に近い恋愛を観たい
6位 アバウト・タイム ~愛おしい時間について~ 恋愛と人生を一緒に考えたい
7位 ラブ・アクチュアリー さまざまな愛の形を楽しみたい
8位 君の名は。 時間を越える恋が好き
9位 君の膵臓をたべたい 青春の切なさに浸りたい
10位 エターナル・サンシャイン 恋と記憶について考えたい
11位 カサブランカ 大人の恋と別れを味わいたい
12位 ジョー・ブラックをよろしく 幻想的な恋愛映画が好き
13位 セックス・アンド・ザ・シティ 恋愛も友情も楽しみたい
14位 50回目のファースト・キス 笑って泣ける恋が好き
15位 ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス) 会話中心の恋愛映画が好き
16位 小さな恋のメロディ 淡い初恋を懐かしみたい
17位 イエスタデイ 音楽と恋を一緒に楽しみたい
18位 トワイライト ~初恋~ ファンタジー恋愛が好き
19位 ティファニーで朝食を 古典的な名作を味わいたい
20位 プライドと偏見 誤解から変化する恋が好き

一覧を眺めてみると、恋愛映画の名作は「最後に二人が結ばれる映画」ばかりではありません。

出会う恋、続ける恋、すれ違う恋、別れる恋、そして別れたあとまで人生に残る恋。さまざまな時間が映画になっています。

私自身、若い頃は「この二人は結局どうなるのだろう」と結末を追いかけて観ていました。

ところが年齢を重ねると、「その出会いによって二人の人生はどう変わったのか」のほうが気になるんですね。そこに、恋愛映画を何歳になっても楽しめる理由があるように思います。


1位〜10位の恋愛映画は何がすごい?王道から現代の恋まで

上位10作品には、1950年代の名作から日本のアニメ、現代的な恋愛ドラマまで幅広く入っています。

共通しているのは、恋そのものだけではなく、時間、人生、家族、記憶、社会的な立場といったテーマまで描いていることです。

1位『ローマの休日』|一日だけの恋が70年以上残る理由

1953年公開の『ローマの休日』は、オードリー・ヘプバーン演じるアン王女と新聞記者ジョーが、ローマで過ごす特別な一日を描いた作品です。

監督はウィリアム・ワイラー。オードリー・ヘプバーンは本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。

王女としての窮屈な生活から抜け出したアンは、ローマの街でジョーと出会います。

ベスパで街を走り、名所を巡り、ほんの短い時間だけ「普通の女性」として自由を味わう。その輝きがあるからこそ、やがて訪れる別れが胸に残ります。

この映画が今なお強いのは、恋を成就させることだけを幸福として描いていないからでしょう。

アンには王女として生きる責任があります。ジョーにも彼自身の人生があります。

好きだからといって、すべてを投げ出せばよいわけではない。

若い頃に観れば「こんな恋をしてみたい」と感じ、人生経験を重ねてから観れば「好きでも選べない道がある」と感じる。観る人の年齢とともに意味が変わる映画なのだと思います。

派手に感情を押しつけてくる作品ではありません。

それでも最後には、一緒になれなかったからこそ消えない一日の重みが残ります。恋愛映画の王道を一本だけ選ぶなら、やはり外しにくい名作でしょう。

2位『タイタニック』|恋が一人の人生を変えていく

『タイタニック』は1997年公開、ジェームズ・キャメロン監督作品です。

1912年の豪華客船タイタニック号の悲劇を背景に、レオナルド・ディカプリオ演じるジャックと、ケイト・ウィンスレット演じるローズの恋が描かれます。

二人は社会的な立場も育った環境もまったく違います。

偶然の出会いから惹かれ合いますが、やがて船そのものが大きな悲劇にのみ込まれていきます。

この作品を単なる悲恋として見ると、少しもったいない気がします。

ジャックとの出会いによって、ローズは「自分はどう生きたいのか」を考え始めるからです。

恋そのものには終わりが来ても、出会いによってその後の人生が変わる。

私はそこに『タイタニック』の大きな余韻があると感じます。恋愛映画でありながら、一人の女性が自分の人生を選び取る物語でもあるのですね。

3位『ノッティング・ヒルの恋人』|疲れた休日にも入りやすい温かな恋

1999年公開の『ノッティング・ヒルの恋人』では、ジュリア・ロバーツ演じる世界的な映画スターと、ヒュー・グラント演じる小さな書店の店主が恋に落ちます。

設定だけ聞けば、まるで夢物語です。

ところが物語が進むと、有名人と一般人という立場の差、周囲の視線、生活感覚の違いなど、意外に現実的な問題が見えてきます。

※画像はAIによるイメージ

私はこの作品の、華やかな設定なのに生活の匂いがするところが好きです。

友人たちとの食卓、気まずい会話、うまく伝えられない気持ち。恋愛の大部分は、実は大事件ではなく、そんな小さな時間でできているのかもしれません。

仕事で疲れた週末に重い作品はちょっと、という方なら、上位3作品では最も気楽に入りやすい一本です。

4位『きみに読む物語』|若い恋から長い人生へ

2004年公開の『きみに読む物語』は、若い男女の情熱的な恋を描きながら、過去と現在を行き来して愛の時間を見せていきます。

レイチェル・マクアダムスらの演技も印象的で、単なる青春の恋では終わりません。

「若い頃に誰かを愛した」という出来事が、長い人生の中でどんな意味を持つのか。

そこまで描くからこそ、若い世代だけでなく40代・50代にも響くのでしょう。感情をしっかり動かしたい夜に向く一本です。

5位『花束みたいな恋をした』|悪役のいない別れが現実的

菅田将暉と有村架純がダブル主演し、坂元裕二が脚本を手掛けた『花束みたいな恋をした』。

男女が出会い、驚くほど趣味が合い、恋人になり、暮らしを共にします。

けれども、仕事や生活の変化によって少しずつ二人の歩幅がずれていきます。

この映画には、二人を引き裂く分かりやすい悪役がいません。

仕事、時間、暮らし。誰にでもあるものが関係を変えていくところが、何とも現実的なんですね。

「好きなのに、なぜうまくいかなくなるのだろう」。

そんな恋を経験した人には、思い当たるところがあるかもしれません。

40代・50代で観ると、若者の恋だけではなく、人は同じ場所に立ち続けられないという人生の話としても見えてきます。

6位『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』|恋より大きな「日常」の映画

2013年の『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』は、リチャード・カーティス監督による作品です。

主人公には過去へ戻る力があり、最初はその能力を恋愛にも使います。

けれども物語が進むにつれ、大切なのは「理想の恋人を手に入れること」だけではなく、家族や日常、今という時間へと広がっていきます。

誰でも「あのとき違う言葉を選んでいたら」と思うことがありますよね。

それでも作品がたどり着くのは、完璧な一日に修正することではなく、目の前の普通の一日を味わうことです。

恋愛映画を観ながら人生まで少し考えたい方には、とても相性のいい一本です。

7位〜10位|愛の形はアニメや記憶の物語にも広がる

7位『ラブ・アクチュアリー』は、19人の男女を中心に、恋人、夫婦、家族、友情などさまざまな愛を描いた群像劇です。

すべてが順調な恋ではないからこそ、人と人とのつながりを描く映画として温かさがあります。

8位は新海誠監督の『君の名は。』。

異なる場所に暮らす二人が不思議な現象によってつながり、時間を越えて相手を求める物語です。日本で興行収入250億円を超える大ヒットとなり、恋愛映画が実写だけのジャンルではないことを強く印象づけました。

9位『君の膵臓をたべたい』は、住野よるの小説を実写映画化した作品です。

青春の切なさだけでなく、「一緒に過ごした時間が、その後の人生に何を残すのか」という点が心に残ります。

10位『エターナル・サンシャイン』は、別れた恋人との記憶を消すという独特な設定です。

恋愛には楽しい思い出だけでなく、けんかや後悔もあります。それでも全部を消したら、本当に楽になれるのでしょうか。

9位と10位には、どちらも「記憶がその人の人生を形作る」という共通点があります。

恋が続いたかどうかではなく、その人と出会ったこと自体に意味があったのか。

そう考え始めると、恋愛映画がぐっと大人向けのジャンルに見えてきます。


11位〜20位には古典・ラブコメ・青春・ファンタジーの名作がそろう

11位以下を見ると、恋愛映画というジャンルの広さがさらによく分かります。

古典から青春映画、ファンタジー、音楽映画まで、まるで違う味のケーキを一皿に並べたような顔ぶれです。

11位『カサブランカ』

1942年公開の『カサブランカ』は、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンで知られる古典です。

日本では有名な日本語訳のセリフでも親しまれていますが、本作の魅力はしゃれた会話だけではありません。

戦時下では、自分たちの恋だけを優先できない。

その苦い選択があるからこそ、大人の恋愛映画として今も残っています。

1位『ローマの休日』と並べて観ると、「一緒になることだけが愛ではない」という共通点が見えて面白いですよ。

12位『ジョー・ブラックをよろしく』

1998年公開。

ブラッド・ピット演じる人間界に現れた死神と、大富豪の娘との恋を描く幻想的な作品です。

恋愛の中に「限られた時間をどう生きるのか」という問いが重なるので、普通のラブストーリーとは少し違う余韻があります。

13位『セックス・アンド・ザ・シティ』

2008年公開の劇場版です。

恋愛だけでなく、結婚、仕事、友情、人生の選択が複雑に絡みます。

テレビシリーズを知っている人ほど登場人物の積み重ねを深く味わえる作品で、「恋愛だけが人生の中心ではない」という大人の視点も特徴です。

14位『50回目のファースト・キス』

2004年公開で、アダム・サンドラーとドリュー・バリモアが共演しています。

切ない設定を扱いながら、コメディの軽さがあるため重くなりすぎません。

私はこの作品を見ると、「長く一緒にいる相手も、一度理解したら終わりではないんだな」と感じます。

夫婦でも恋人でも、人は少しずつ変わっていきます。何度でも相手を知ろうとする姿勢に目を向けると、長年連れ添った世代にも響く映画です。

15位『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』

1995年公開。

列車で偶然出会った男女がウィーンで降り、一晩だけ街を歩きながら会話を続けます。

大事件はほとんど起こりません。

それでも会話を重ねるうちに、「この人のことをもう少し知りたい」という気持ちが少しずつ膨らんでいく。

派手な恋愛映画に少し疲れたときに観ると、静けさがむしろ心地よく感じられる作品です。

16位『小さな恋のメロディ』

1971年公開。

少年ダニエルと少女メロディの初々しい恋を描き、ビー・ジーズの音楽も印象に残ります。

大人になってから観ると、スクリーンの中の少年少女だけでなく、自分の遠い昔まで思い出してしまうかもしれません。

恋愛映画には、自分が忘れていた時間を連れて戻ってくる力もありますね。

17位『イエスタデイ』

2019年公開。

「自分以外の人々がビートルズを知らない世界」というユニークな設定で、監督はダニー・ボイル、脚本はリチャード・カーティスです。

音楽映画としても楽しめますが、成功を追う主人公が、本当に大切なものは何なのかを見つめ直す恋愛物語でもあります。

18位『トワイライト ~初恋~』

人間の少女とヴァンパイアの青年という、現実ではあり得ない組み合わせを描いたファンタジーラブロマンスです。

ステファニー・メイヤーの小説を映画化し、ロバート・パティンソンらが出演しました。

非現実的な設定だからこそ、「近づきたいのに近づけない」「好きになってはいけない」という恋の感情を思い切り大きく描けます。

19位『ティファニーで朝食を』

1961年公開のオードリー・ヘプバーン主演作です。

華やかで自由奔放に見えるホリーの姿だけでなく、人と深く関わることへの怖さや孤独も見えてきます。

1位『ローマの休日』とは違ったオードリー・ヘプバーンの魅力を味わいたい人にもよいでしょう。

20位『プライドと偏見』

恋と結婚をテーマにしながら、相手に対する思い込みや誤解が変わっていく過程を描いた作品です。

原作はジェーン・オースティンの『高慢と偏見』。

「第一印象だけで相手を決めつけていなかったか」という問いは、恋愛以外の人間関係にも通じます。

20作品を通して見ると、純愛、悲恋、ラブコメ、アニメ、青春、群像劇、ファンタジー、音楽映画まで本当にさまざまです。

恋愛映画を「男女が出会って結ばれる映画」だけだと思っていると、このジャンルのかなり大きな部分を見逃してしまうことが分かります。


恋愛映画の名作はどう選ぶ?40代・50代は順位より「今の気分」

「20本あるのは分かった。でも、今夜どれを観ればいいの?」

ここが一番知りたいところかもしれませんね。

私はランキングの順位だけで決めるより、見終わったあとにどんな気持ちになりたいかで選ぶ方法をおすすめします。

  • 王道の映画史的名作を一本観たい:『ローマの休日』
  • 思い切り感情を揺さぶられたい:『タイタニック』『きみに読む物語』
  • 笑いと温かな余韻がほしい:『ノッティング・ヒルの恋人』
  • 現実に近い恋愛を観たい:『花束みたいな恋をした』
  • 恋愛と一緒に人生や家族も考えたい:『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』
  • 静かな会話をじっくり味わいたい:『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』
  • 恋と記憶について考えたい:『エターナル・サンシャイン』

ここで大切なのは、ランキングの順位と「今日の自分に合う映画」は別だということです。

例えば、どれだけ評価の高い悲恋でも、仕事でくたくたになった金曜の夜には少し重すぎることがあります。

そんな日は『ノッティング・ヒルの恋人』のような温かいラブコメのほうが、すっと心に入ってくるでしょう。

逆に「今日は映画でしっかり感情を動かしたい」という夜なら、『タイタニック』や『きみに読む物語』が似合います。

※画像はAIによるイメージ

休日の午後にコーヒーと小さなケーキを用意してのんびり観るなら、私は『アバウト・タイム』も好きです。

恋愛から始まりながら、家族や日常の時間へ物語が広がっていくので、見終わったあとに今そばにいる人や普通の一日を少し大切にしたくなります。

マイベストの恋愛映画特集でも、純愛、青春、ファンタジー、ラブコメなど、ジャンルや気分から作品を選ぶ考え方が紹介されています。

BOOKOFFの恋愛映画特集には、『ゴースト/ニューヨークの幻』『ひまわり』『P.S.アイラヴユー』『ラ・ラ・ランド』『プリティ・ウーマン』『マディソン郡の橋』など、今回の上位20作品とはまた違う名作も挙げられています。

ですから、今回のランキングはゴールではなく入口と考えるのがよさそうです。

まず4,000人の投票で支持された作品から一本観てみる。

気に入ったら「泣ける恋愛映画」「大人の恋愛映画」「ラブコメ」「青春恋愛」「ファンタジー恋愛」と枝を伸ばしていく。

この選び方なら、自分だけの名作に出会いやすくなります。

また、近年の恋愛映画を見ると、若い男女の「出会い」だけではなく、その後の人生まで扱う作品が増えているのも注目したいところです。

2026年7月更新のマイベストの恋愛映画ランキングでは、『平場の月』『366日』『ファーストキス 1ST KISS』など、比較的新しい邦画も紹介されています。

『平場の月』は、朝倉かすみの小説を実写映画化した作品で、中学時代に初恋だった男女が年月を経て再会する物語。堺雅人と井川遥が出演しています。

『366日』は2025年1月10日公開。

沖縄出身のバンドHYの楽曲「366日」をモチーフに、沖縄と東京を舞台として20年にわたる恋を描き、赤楚衛二と上白石萌歌らが出演しました。

『ファーストキス 1ST KISS』は2025年2月7日公開です。

坂元裕二が脚本、塚原あゆ子が監督を務め、松たか子と松村北斗が出演。結婚して15年になる夫を事故で亡くした妻が、タイムトラベルによって若い頃の夫と出会う物語です。

この作品が面白いのは、「これから恋人になる二人」ではなく、結婚生活を経験した女性が、若い頃の夫をもう一度見つめるところでしょう。

『平場の月』には再会、『366日』には長い年月、『ファーストキス 1ST KISS』には結婚後から振り返る恋があります。

恋愛映画が描く時間は、「出会って、恋をして、結ばれる」より、ずっと長くなっているように感じます。

これは40代・50代の観客にとってうれしい変化です。

人生の途中まで歩いてきたからこそ分かる恋、別れたあとに気づく気持ち、長く一緒にいたからこそ見失っていたもの。

恋愛映画は若い人だけのものではありません。

むしろ年齢を重ねてからのほうが、以前は見えなかった場面に心が動くこともあるのです。


恋愛映画の名作に共通するものは?ランキング20作から考察

ここからは、映画好きの一人としての私見です。

今回の20作品を「何位だったか」ではなく、恋が人生のどの時間を描いているかという視点で見直すと、名作に共通する三つの特徴が見えてきました。

一つ目は、恋愛の外側にも物語があることです。

『タイタニック』には階級や人生の選択があります。

『アバウト・タイム』には家族と時間があります。

『君の名は。』には記憶と運命があり、『カサブランカ』には戦時下での選択があります。

「二人は結ばれるのか」だけなら、一度結末を知れば終わってしまうかもしれません。

けれども「この恋によって人物の人生はどう変わったのか」まで描いている映画は、10年後、20年後に観ると別の作品のように感じられます。

二つ目は、完璧な恋人ばかりを描かないことです。

『花束みたいな恋をした』では、あれほど趣味が合った二人が少しずつずれていきます。

『エターナル・サンシャイン』では、愛した相手との嫌な記憶まで含めて関係を見つめます。

現実の人間関係も、きれいな場面だけではありません。

余計なことを言ったり、相手を分かったつもりになったり、仕事の疲れをぶつけてしまったりします。

登場人物が不器用だからこそ、画面の中の人物が「映画の中の理想の恋人」ではなく、私たちと同じ人間に見えてくるのでしょう。

三つ目は、恋が終わったあとにも何かが残ることです。

『ローマの休日』も『タイタニック』も、重要なのは「その後も二人が一緒に暮らしたか」だけではありません。

出会ったことで、その人の人生や記憶に何が残ったのか。

私は、ここが今回のランキング20作品を通して最も興味深かったところです。

恋愛映画を「出会う・付き合う・結ばれる」という順番だけで見るのではなく、出会う前、共にいる時間、別れたあとの人生まで含めて見る。

すると『ローマの休日』『花束みたいな恋をした』『アバウト・タイム』『エターナル・サンシャイン』のように年代も作風も違う映画が、意外なところでつながって見えてきます。

これが今回、ランキングを眺めながら私が見つけた一つの楽しみ方です。

恋愛映画とは、「恋をしたくなる映画」だけではありません。

昔好きだった人をふと思い出したり、今そばにいる人との何でもない一日が少し大切に思えたり、自分が選ばなかった人生を想像したりする映画でもあります。

若い頃には主人公の二人だけを見ていたのに、40代・50代になって観直すと、親や友人、仕事、家族のほうに目が行くこともあります。

映画は同じなのに、自分が変わったぶんだけ物語も変わって見える。

そこが、古い恋愛映画をもう一度観る楽しさなのでしょうね。

今回紹介したU-NEXT SQUAREのランキングでは、1位『ローマの休日』、2位『タイタニック』、3位『ノッティング・ヒルの恋人』という結果でした。

王道を一本観るなら『ローマの休日』。

大きく心を揺さぶられたいなら『タイタニック』や『きみに読む物語』。

現実的な恋を観たいなら『花束みたいな恋をした』、温かな余韻なら『ノッティング・ヒルの恋人』や『アバウト・タイム』が選びやすいでしょう。

順位は一本を選ぶための地図にすぎません。

最終的に自分にとっての名作になるかどうかは、「今の自分の人生にどんなふうに重なったか」で決まるのだと、私は思います。

疲れた休日には、コーヒーやお気に入りの甘いものでも用意して、昔一度観た恋愛映画を見直してみるのもいいものです。

同じ場面なのに以前とは違う人物の気持ちが分かる。そんな小さな発見があれば、映画の時間がもう少し豊かになるかもしれません。


よくある質問

恋愛映画の名作で一番おすすめなのは?

初めて王道の恋愛映画を観るなら、『ローマの休日』は有力な一本です。

1953年公開ながら、アン王女と新聞記者ジョーが過ごす一日と別れは今も分かりやすく、U-NEXT SQUAREの年間200本以上映画を観るユーザー4,000人によるランキングでも1位になっています。

泣ける恋愛映画の名作はどれ?

壮大な悲恋なら『タイタニック』、長い時間にわたる愛なら『きみに読む物語』、青春の切なさなら『君の膵臓をたべたい』が候補です。

同じ「泣ける恋愛映画」でも、運命に心を揺さぶられたいのか、一途な愛を見たいのか、若い日の切なさに浸りたいのかで選ぶ作品は変わります。

40代・50代におすすめの恋愛映画は?

『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』『ノッティング・ヒルの恋人』『花束みたいな恋をした』などは、40代・50代にも選びやすい作品です。

恋が始まる瞬間だけでなく、仕事、生活、家族、時間、価値観の変化まで描かれているため、人生経験を重ねてから観ると、若い頃とは違う部分に心が動くでしょう。

参考:U-NEXT SQUARE「これを観ずに映画は語れない!珠玉の恋愛映画TOP30【映画通が厳選】」(2025年7月11日公開)、マイベスト「恋愛映画のおすすめ人気ランキング」(2026年7月更新)、BOOKOFF恋愛映画特集

執筆:天水翔太(スイーツと映画を愛するのんびり副業ライター)