ルパン映画の名作ランキング|冒険とアクションを楽しめる人気作を厳選

夜のヨーロッパ風の古城とクラシックカーを背景に怪盗たちの冒険を思わせるレトロな映画風景 映画

ルパン三世の長編人気1位は『カリオストロの城』で、映画・TVスペシャルを含めても頭一つ抜けた支持を集めています。

2026年8月9日更新のユーザー投票では91.6点・343人評価で1位。2位『ワルサーP38』、3位『ルパンVS複製人間』と続き、王道冒険からハードボイルドまで幅広い名作が並びました。

ルパン三世映画・TVスペシャルランキング10選は?

今回紹介するのは、劇場映画だけではなく、TVスペシャルや劇場上映されたスピンオフ作品も含めた「ルパン三世の長編作品ランキング」です。

ここを最初にはっきりさせておきます。

参考にした「みんなのランキング」の「ルパン三世映画ランキング」は、劇場版だけを対象にしたものではなく、TVスペシャルなども投票対象に含んでいます。2026年8月9日の最終更新時点で、ランクイン数43作品、投票参加者677人、投票数1,734票です。みんなのランキング

作品は「高評価でも低評価でもない」を50点の基準とし、1〜100点で採点する方式です。みんなのランキング

そのため本記事でも「映画・TVスペシャルを含む長編作品」として順位を紹介します。

順位 作品名 種別 年 スコア・評価人数
1位 ルパン三世 カリオストロの城 劇場版 1979 91.6点・343人
2位 ルパン三世 ワルサーP38 TVスペシャル 1997 79.1点・86人
3位 ルパン三世 ルパンVS複製人間 劇場版 1978 76.9点・113人
4位 EPISODE:0 ファーストコンタクト TVスペシャル 2002 76.6点・95人
5位 LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標 劇場上映作・スピンオフ 2014 75.1点・81人
6位 ルパン三世 燃えよ斬鉄剣 TVスペシャル 1994 72.7点・74人
7位 ルパン三世 お宝返却大作戦!! TVスペシャル 2003 72.5点・76人
8位 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜 TVスペシャル 1998 71.8点・36人
9位 トワイライト☆ジェミニの秘密 TVスペシャル 1996 70.2点・51人
10位 ルパン三世 ルパン暗殺指令 TVスペシャル 1993 69.7点・44人

順位・スコア・評価人数は「みんなのランキング『ルパン三世映画ランキング!劇場版・テレビスペシャルでおすすめの作品は?』」を2026年8月28日に確認したものです。1位91.6点・343人、2位79.1点・86人、3位76.9点・113人などが掲載されています。みんなのランキング+1

ここで大切なのは、順位だけでなく評価人数まで見ることです。

たとえば1位『カリオストロの城』は343人が評価していますが、8位『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』は36人です。みんなのランキング

同じ数点の差でも、評価された人数が大きく違えば数字の安定感まで同じとは限りません。

ですからランキングは「絶対的な正解表」というより、今夜見る一本を探すための入口として使うのがよさそうです。


1〜3位はなぜ人気?カリオストロ・ワルサーP38・複製人間を比較

上位3作品だけでも、『ルパン三世』というシリーズの振れ幅がよく分かります。

初めて見るなら『カリオストロの城』、シリアスさなら『ワルサーP38』、怪盗らしい危うさとSFなら『ルパンVS複製人間』という選び方が分かりやすいでしょう。

1位『ルパン三世 カリオストロの城』91.6点

1979年公開の劇場版『ルパン三世 カリオストロの城』が91.6点、343人評価で1位です。上映時間は100分、監督は宮崎駿。本作は宮崎駿の長編映画初監督作品としても知られています。みんなのランキング

物語は、ルパンと次元が盗んだ大金が精巧な偽札「ゴート札」だったことから動き始めます。

二人は偽札の秘密を追ってヨーロッパの小国・カリオストロ公国へ向かい、そこで追われている少女クラリスと出会います。

古城、偽札、追跡、潜入、救出と、冒険映画の楽しさがぎゅっと詰まった作品です。

私がこの映画の強さだと感じるのは、ルパン三世をほとんど知らない人でも一本の冒険映画として楽しめることです。

次元や五ェ門、不二子、銭形警部について細かい予備知識がなくても、物語についていけます。シリーズの入口として非常に広いのですね。

その支持は別のアンケートでも際立っています。

マイナビニュースが2025年6月27日に掲載した、会員506人を対象とする「『ルパン三世』映画・TVスペシャル人気ランキング」では、『カリオストロの城』が54.1%で1位。2位『ルパンVS複製人間』の7.7%を大きく上回りました。マイナビニュース

一方、この作品のルパンは、原作や一部のアニメ作品に比べて人情味が強く、少女を助けるヒーロー的な人物として描かれています。

そのため昔からのファンには「自分が思うルパンとは少し違う」と感じる人がいるのも興味深いところです。

私は、この違いこそ『カリオストロの城』がシリーズの外側にまで届いた理由の一つではないかと考えています。

怪盗の危険な匂いを少し抑える代わりに、冒険映画としての普遍性をぐっと高めた。だから何十年たっても「まず一本」として選ばれやすいのでしょう。

※画像はAIによるイメージ

2位『ルパン三世 ワルサーP38』79.1点

2位は1997年放送のTVスペシャル『ルパン三世 ワルサーP38』。79.1点、86人評価です。みんなのランキング

『カリオストロの城』とは空気が一変します。

銭形警部が銀色のワルサーP38で撃たれ、その銃に過去の因縁を持つルパンが暗殺組織タランチュラへ接近していく、重くシリアスな物語です。

明るい怪盗コメディを期待すると少し驚くかもしれません。

しかし、ルパンの過去や危険な世界を前面に出したハードボイルド作品として見ると、その緊張感が大きな魅力になります。

マイナビニュースの506人調査でも2.6%で5位でした。マイナビニュース

私なら『カリオストロの城』の次に見る一本としておすすめします。

同じルパンでも、これほど色が変わる。

一人のキャラクターが「陽気な怪盗」にも「過去を背負った危険な男」にもなることが、シリーズの懐の深さをよく表しています。

3位『ルパン三世 ルパンVS複製人間』76.9点

3位は1978年公開の劇場版第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』。76.9点、113人評価です。みんなのランキング

物語の鍵となるのは、不老不死とクローン。

自らを神のような存在とするマモーとルパンが対峙し、SF的な題材を大胆に取り込んでいきます。

後年の『カリオストロの城』と比べると、こちらのルパンはずっと危うく、大人向けです。

善人として一直線に描かれるのではなく、怪盗らしい欲や駆け引き、不二子との危うい関係も前に出ます。

マイナビニュースの調査では7.7%で2位でした。マイナビニュース

『カリオストロの城』と『ルパンVS複製人間』を続けて見ると、「ルパン三世には一つの正解がない」ことがよく分かります。

前者は広い観客に届く王道冒険。

後者はモンキー・パンチ作品に通じる大人っぽさや怪しさを残したSF怪盗劇です。

同じ主人公でここまで違う映画になるところが、『ルパン三世』を長く楽しめる理由の一つだと思います。


4〜10位は?次元・五ェ門・銭形も主役級の名作が並ぶ

4位以下を見ると、ルパン本人だけでなく、次元、五ェ門、銭形といった仲間の魅力を深掘りした作品が強いことが分かります。

「誰が好きか」で一本を選びたい人には、むしろこの辺りが面白いところです。

4位『EPISODE:0 ファーストコンタクト』76.6点

4位は2002年のTVスペシャル『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』。76.6点、95人評価です。みんなのランキング

テーマはルパン、次元、五ェ門、不二子たちの出会い。

いつも当たり前のように集まっている面々にも、当然ながら最初の出会いがあります。

ただし、本作は単純な「公式の出会いを説明する物語」とだけ受け止めないほうが面白いでしょう。

語られている話をどこまで信じるのかという遊びがあり、「ルパンらしいホラ話」の味も残っています。

シリーズを何本か見て、人間関係が分かってから見るほど楽しさが増す一作です。

5位『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』75.1点

5位は2014年の『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』。75.1点、81人評価、上映時間51分、監督は小池健です。みんなのランキング

タイトル通り次元大介の存在感が大きく、銃を使う男同士の駆け引きが前面に出ます。

小池健監督による「LUPIN THE IIIRD」シリーズは、公式サイトでも「原点回帰」をキーワードに、モンキー・パンチ原作に漂う危険なテイストを受け継ぐシリーズとして紹介されています。ルパン三世NETWORK

ここが『カリオストロの城』との大きな違いです。

人情味ある冒険活劇へ寄せるのではなく、怪盗やガンマンが生きる危険な世界へ戻っていく。

私は、この両方向が共存できることがルパン三世の強みだと思います。

51分という比較的コンパクトな長さなので、「今日は長い映画を見る元気はないけれど、渋い一本を見たい」という夜にも選びやすい作品です。

6位『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』72.7点

6位は1994年のTVスペシャル『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』。72.7点、74人評価です。みんなのランキング

この作品では石川五ェ門が物語の中心に立ちます。

ルパンの祖父アルセーヌ・ルパンにも関係する「竜の置物」を巡る争いに、五ェ門自身の物語が重なります。

普段の五ェ門は無口で、自分の感情を長々と説明する人物ではありません。

だからこそ、彼の剣士としての美学や迷いが前に出ると、いつものルパン作品とは違う味になります。

五ェ門が好きな方なら、上位3作よりこちらを先に選んでも不思議ではありません。

7位『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』72.5点

7位は2003年のTVスペシャル『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』。72.5点、76人評価です。みんなのランキング

題名の通り、発想が少し変わっています。

盗むはずの怪盗が、新たなお宝へ近づくために過去に盗まれた品々を「返していく」のです。

ルパン一味が協力して動く楽しさがあり、世界を巡る冒険らしさも味わえます。

ハードな『ワルサーP38』や『次元大介の墓標』を見たあとなら、こうした軽快な作品を挟むのもいいですね。

シリーズが長続きしてきたのは、深刻な作品だけでも、コメディだけでもなく、その日の気分で味を変えられるからではないでしょうか。

8位『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』71.8点

8位は1998年のTVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』。71.8点、36人評価です。みんなのランキング

この作品で注目したい人物は銭形警部です。

ルパンを追い続ける銭形はコミカルな役回りになることも多いのですが、本作では刑事としての仕事ぶりや存在感が光ります。

若い頃に見るとルパンの派手な行動ばかり目に入ったのに、大人になってから見ると銭形の粘り強さが気になる。

私は、そんな見え方の変化も長寿作品を見返す楽しさだと思っています。

9位『トワイライト☆ジェミニの秘密』70.2点

9位は1996年のTVスペシャル『ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密』。70.2点、51人評価、監督は杉井ギサブローです。みんなのランキング

砂漠を舞台にした異国情緒の強い作品で、ヒロインのララも印象に残ります。

ルパン三世の長編には、古城や大都市、砂漠など、舞台そのものを楽しめる作品が多くあります。

家にいながら少し遠くへ旅行したような気分になれる。

そんな冒険映画らしい開放感を求める日に向いています。

10位『ルパン三世 ルパン暗殺指令』69.7点

10位は1993年のTVスペシャル『ルパン三世 ルパン暗殺指令』。69.7点、44人評価、監督はおおすみ正秋です。みんなのランキング

ルパン一味は、いつも仲良く肩を組んで行動する集団ではありません。

次元は乾いた距離感を保ち、不二子には裏切りもあり、五ェ門は自分の道を優先することがあります。

それでも大事な場面になると自然に集まる。

私はこの「べったりしない仲間関係」に、大人になってから見るルパン三世の心地よさがあると感じています。

※画像はAIによるイメージ

なぜ1990年代のTVスペシャルがランキング上位に多い?

今回のTOP10を年代と種別で見ると、面白い特徴が浮かびます。

10作品中、1990年代のTVスペシャルが5作品も入っています。

『ルパン暗殺指令』(1993年)、『燃えよ斬鉄剣』(1994年)、『トワイライト☆ジェミニの秘密』(1996年)、『ワルサーP38』(1997年)、『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』(1998年)です。

さらに2002年『ファーストコンタクト』、2003年『お宝返却大作戦!!』まで含めると、TOP10のうち7本がTVスペシャルになります。

ここは「ルパン映画ランキング」という言葉だけを見ていると気づきにくいポイントです。

なぜ1990年代作品が強いのでしょうか。

これは公式に示された理由ではありませんが、筆者としては、テレビで長編ルパンを見ること自体が恒例行事のようになっていた時代の記憶が、現在の人気にも影響している可能性があると考えています。

劇場へ足を運ばなくても、テレビをつければ家族で長編ルパンを見られる。

そして毎年のように違う舞台、違う敵、違う雰囲気の作品に出会える。

40代、50代の方には、「子どもの頃や若い頃にテレビで見たルパン」という記憶を持つ人も多いでしょう。

その意味ではランキングの点数には、作品そのものの完成度だけではなく、繰り返し触れてきた時間や思い出も重なっているのかもしれません。

もちろん、これは投票者全員の理由を示すものではありません。

ただ、最新作と30年以上前のTVスペシャルを同じ表で比べるときには、「長く見られてきた作品ほど評価する機会も多かった」という条件差を意識したほうが、公平に数字を読めると思います。


別調査では順位が違う?カリオストロが突出する理由

ランキングは、集計方法が変われば順位も変わります。

マイナビニュースが2025年6月27日に掲載した506人へのアンケートでは、上位は次の通りでした。

  • 1位『ルパン三世 カリオストロの城』54.1%
  • 2位『ルパン三世 ルパンVS複製人間』7.7%
  • 3位『ルパン三世 ロシアより愛をこめて』3.9%
  • 4位『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』2.8%
  • 5位『ルパン三世 ワルサーP38』2.6%
  • 6位『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』2.1%
  • 7位『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』1.6%
  • 7位『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』1.6%
  • 9位『ルパン三世 THE FIRST』1.4%
  • 10位『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』1.2%

出典はマイナビニュース「『ルパン三世』映画・TVスペシャル人気ランキング」(2025年6月27日掲載、会員506人対象)です。マイナビニュース

「みんなのランキング」は各作品に1〜100点を付ける形式ですが、マイナビニュースの調査は「好きな作品」として選ばれる割合を見るものです。

この違いは大きいですね。

幅広い世代に知られた代表作は、「一番好きな一本」を選ぶ形式で強くなりやすいと考えられます。

一方、コアなファンから熱い支持を受ける作品は、作品ごとの採点方式で上位へ入りやすい可能性があります。

それでも両調査で共通しているのは、『カリオストロの城』の強さです。

「みんなのランキング」で91.6点・343人評価、別の506人調査でも54.1%で1位。

異なる方式でも首位になることから、少なくとも今回確認した二つの調査では、知名度だけでは説明しにくいほど広い支持を得ていると見ることができます。

ただし、ここから「歴代最高傑作」と絶対的に断定する必要はありません。

ルパンの人間味を前面に出した宮崎駿版を好む人もいれば、もっと危険で大人っぽいルパンを好む人もいます。

『カリオストロの城』が「誰にでもすすめやすい1位」だとしても、「あなた自身の1位」は別作品でいいのです。


最新作『不死身の血族』は何位?順位だけで評価できない理由

2025年6月27日には『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』が劇場公開されました。

『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』以来、約30年ぶりとなる2D劇場版アニメーション完全新作で、監督は小池健、脚本は高橋悠也。ルパン役は栗田貫一、次元大介は大塚明夫、石川五ェ門は浪川大輔、峰不二子は沢城みゆき、銭形警部は山寺宏一です。ルパン三世サイト+1

舞台は地図に載っていない謎の島。

宝を狙って乗り込んだルパン一行が、「不死身の血族」と呼ばれる正体不明の存在と対峙します。ルパン三世サイト

2026年8月9日更新の「みんなのランキング」では、同作は「新着・注目」の候補として現在42位と表示されています。みんなのランキング

ただし、今回確認できたランキングページでは『不死身の血族』について、上位作品のような「○点・○人が評価」という数値は表示されていません。

そのため、ここで「42位だから評価が低い」と判断するのは適切ではありません。

むしろ、1970年代から何十年も見られてきた作品と、2025年公開作品を同じ条件で単純比較できないことを示す例として見るほうがよいでしょう。

なお、小池健監督の「LUPIN THE IIIRD」シリーズは公式に「原点回帰」を掲げ、原作に漂うハードで危険なテイストを継承してきました。ルパン三世NETWORK

『カリオストロの城』のような人情味ある冒険活劇と、小池健作品の危険な原点回帰。

この二つが同じ「ルパン三世」という看板の下で成立しているところに、シリーズの面白さがあります。


筆者の考察|大人がルパン三世を選ぶなら順位より「作風」を見たい

私は今回、複数のランキングを見比べていて、ルパン三世ほど「1位だけ見て終わるともったいないシリーズ」はないと感じました。

なぜなら、作品ごとに狙っている味がかなり違うからです。

『カリオストロの城』は王道の冒険。

『ワルサーP38』はシリアス。

『ルパンVS複製人間』はSFと怪盗らしい危うさ。

『次元大介の墓標』はハードボイルド。

『燃えよ斬鉄剣』は五ェ門。

『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』は銭形。

こうして並べると、「どれが一番優れているか」より、「今日はどんなルパンを見たいか」のほうが選択には役立ちます。

私はスイーツを選ぶときにも少し似ていると思うことがあります。

濃厚なチョコレートケーキを食べたい日に、人気1位だからという理由だけでさっぱりしたゼリーを選んでも、今の気分には合わないかもしれません。

映画もそれくらい気楽に選んでいいんですよね。

もう一つ、大人になってから面白く感じるのが登場人物同士の距離です。

ルパンと次元は何でも話す親友ではありません。

五ェ門には五ェ門の美学があり、不二子は完全には信用できない。銭形は敵のようでいて、時には誰よりルパンを理解している人物にも見えます。

若い頃には派手な追跡や銃撃ばかり見ていた作品でも、年齢を重ねると「この人たちは妙にいい距離で付き合っているな」と感じることがあります。

毎日連絡を取らなくても、いざという時には顔を出す。

そんな関係が少し分かるようになる年代だからこそ、昔見たルパンが違って見えるのかもしれません。

そして作品史という視点で見ると、『カリオストロの城』だけを「ルパンらしさ」の基準にしてしまうのも少しもったいないと思います。

宮崎駿版の人情味あるルパンも一つの魅力。

『ルパンVS複製人間』の怪しい大人っぽさもルパン。

小池健監督作品の「原点回帰」した危険なルパンもまた一つの顔です。

同じ人物像を守り続けるのではなく、時代や作り手によって少しずつ輪郭を変えてきたこと。

それが、1970年代の作品と2020年代の新作を同じ夜に選べるほど長くシリーズが続いている理由の一つではないでしょうか。


まとめ|ルパン三世の名作は映画とTVスペシャルを分けて選ぼう

2026年8月9日更新の「みんなのランキング」では、『ルパン三世 カリオストロの城』が91.6点・343人評価で1位でした。2位『ワルサーP38』79.1点、3位『ルパンVS複製人間』76.9点と続きます。みんなのランキング+1

ただし、このランキングは劇場版だけではなくTVスペシャルなども含む長編ランキングです。

実際、TOP10のうちTVスペシャルが7作品を占め、特に1990年代作品が5本入っています。

初めてなら『カリオストロの城』。

シリアスなら『ワルサーP38』。

怪盗らしい危うさとSFなら『ルパンVS複製人間』。

次元なら『次元大介の墓標』、五ェ門なら『燃えよ斬鉄剣』、銭形なら『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』。

順位と評価人数を確認したうえで、自分が今見たい作風から選ぶ。

休日の夜にお気に入りの飲み物と小さなお菓子を用意して、「今日はどのルパンにしようかな」と選ぶ時間そのものも、この長いシリーズの楽しみ方なのだと思います。


よくある質問

ルパン三世の映画・TVスペシャルで一番人気は何ですか?

今回参照した2026年8月9日更新の「みんなのランキング」では、『ルパン三世 カリオストロの城』が91.6点・343人評価で1位です。みんなのランキング

2025年6月27日掲載のマイナビニュース会員506人調査でも54.1%で1位となっており、異なる集計方式でも首位でした。マイナビニュース

『カリオストロの城』以外でおすすめは?

シリアスなルパンなら『ワルサーP38』、怪盗らしい大人っぽさやSFなら『ルパンVS複製人間』がおすすめです。

次元大介が好きなら『次元大介の墓標』、石川五ェ門なら『燃えよ斬鉄剣』、銭形警部なら『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』も選びやすいでしょう。

ルパン三世はランキング順に見るべきですか?

順番通りに見る必要はありません。

作品によって王道冒険、ハードボイルド、SF、コメディ、キャラクター中心作と雰囲気が大きく違うため、「今日はどんな作品が見たいか」で選ぶほうが自分好みの一本に出会いやすいと筆者は考えます。

スイーツと映画を愛するのんびり副業ライター

天水翔太