映画『奇跡の人』あらすじ・みどころ・解説・感想

洋画

1962年7月28日に公開された映画『奇跡の人』.
この記事では、映画『奇跡の人』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『奇跡の人』の予告編

目が見えず、耳も聞こえない。まるで洞窟の中のような世界で生活をしていた少女、ヘレン・ケラー。

彼女の両親は、そんな彼女とコミュニケーションをとることができず、日々悩んでいました。

夫妻は、ヘレンと会話をする手段を得るために、住み込みの家庭教師、アン・サリヴァンを雇います。そんなサリヴァン先生とヘレンの物語。

映画『奇跡の人』のあらすじ(ネタバレなし)

目が見えず、耳も聴こえない少女、ヘレン・ケラー。彼女はまるで暗闇の洞窟のような世界で生活をしていました。

彼女の両親は、ヘレンとコミュニケーションをとることができず、日々悩んでいました。そこで夫妻は、ヘレンと会話をし、より親密な関係を築くために、住み込みの家庭教師、アン・サリヴァンを雇います。

サリヴァン先生は、ただ単に単語や文字を覚えさせるのではなく、しつけやルールも教える必要がある、と考え、食卓を前に無作法な食事をするヘレンに対し、厳しくも熱意のある指導を続けます。

両親と対立しながらも、サリヴァン先生はヘレンを教育してゆきます。

映画『奇跡の人』の解説

この映画は、実在する人物、ヘレン・ケラーとアン・サリヴァンらをもとに描かれた伝記映画です。

この映画が製作される以前に公開された舞台劇、「奇跡の人」を原作にし、舞台劇の原作者、ウィリアム・ギブスン自らの手によって脚色され製作されました。

アメリカン・フィルム・インスティチュートが選ぶ「感動の映画ベスト10」では、15位にランクインされ、アカデミー賞では主演女優賞、助演女優賞を受賞、さらに監督賞、脚色賞、衣装デザイン賞にノミネートされています。

また、ゴールデングローブ賞では作品賞、主演女優賞、助演女優賞にノミネートされています。

映画『奇跡の人』のみどころ

この映画の見どころは、奇跡の実話をもとにして描かれている美しいストーリーだと思います。

サリヴァン先生が、ヘレンのことを思って奮闘する姿には、とても勇気づけられます。また、キャストの圧巻の演技力にも必見です。

わずかな心の揺れ動きを、丁寧に演じきっているところが本当にすごいと思います。また、ヨーロッパ映画から受け継がれてきた、演劇の魅力を、原作の舞台をさらに生かして、人との心のつながりや優しさ、そして暖かさを表現しています。

ストーリー性やメッセージ性の強い脚本はとてもクオリティが高いので、必見です。

映画『奇跡の人』の感想

私は舞台も映画も、この作品を鑑賞しました。実話をもとに描かれているからこそのリアリティと感動があり、涙が止まりませんでした。

この映画は、心温まる、素晴らしい名作だと思います。まだ見たことのない人は、ぜひ見てみてください。

映画『奇跡の人』の登場人物・キャスト

映画『奇跡の人』の登場人物・キャストを紹介します。
アン・サリヴァン:アン・バンクロフト
ヘレン・ケラー:パティ・デューク
アーサー・ケラー:ヴィクター・ジョリー
ケイト・ケラー:インガー・スヴェンソン
ジェームズ・ケラー:アンドリュー・プライン
ヘレンの叔母:キャスリーン・カムジス

映画『奇跡の人』のスタッフ

映画『奇跡の人』のスタッフを紹介します。
監督:アーサー・ペン
脚本:ウィリアム・ギブスン
原作:ウィリアム・ギブスン
製作:フレッド・コー
音楽:ローレンス・ローゼンタール
撮影:アーネスト・カパロス
編集:アラム・アヴァキアン