映画『大空港』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

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この記事では、1970年4月18日に公開された映画『大空港』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『大空港』の予告編

記録的な大雪に見舞われた空港。この空港で着陸時に積雪に車輪が埋もれ動けなくなる事故が発生してしまいます。

この空港の責任者のメルの姉は、今回ローマ行きでパイロットを務めるヴァーノンの妻でした。

ローマ行きの飛行機には多くの乗客が乗り込むが、その中に、人生に絶望し自殺願望を持つ男が乗り込んできます。この男性は爆弾をカバンに持っており極めて危険な状態でした。

映画『大空港』のあらすじ(ネタバレなし)

アメリカのリンカーン空港。大雪が降る中で空港に到着した飛行機の車輪が積雪に埋もれてしまい、動けなくなります。このためリンカーン空港の主要滑走路が閉鎖されてしまいます。

空港長のメルは日ごろから多忙を極め夫婦仲は良好ではありません。事故対応を直ちに行うためメルは、ベテランの整備士パトローニを直ちに埋もれた飛行機の移動処理を行うように告げます。

事故当日にこのリンカーン空港から、ローマに向けて出発する予定の飛行機が、離陸を待ち待機していました、この飛行機には空港長のメルの姉と結婚しているヴァーノンがパイロットとして乗り込む予定です。

ヴァーノンは、客室乗務員のグエンと男女の関係でもあった。もともとヴァーノンがプレイボーイでもあるためメルはヴァーノンを快く思ってはいません。

今回のローマ行には人生に絶望した愛妻家のゲレロが妻に保険金を残したい一心で爆弾を持ったまま機内に乗り込んでくる危険な状況のまま離陸してしまいます。

映画『大空港』の解説

大空港は1970年に公開されたアメリカ映画です。1970年代は、異常な状況下にある状況を描いた数々のパニック映画が製作されましたが大空港は、その先駆けになった映画といえます。

イギリスの小説家であるアーサー・ヘイリーの大空港を土台に製作された映画であり、世界中で興行的に成功し、後にエアポート75などシリーズ化された最初の作品でもあります。

一つの限られた空間の中で起きる事件とそこに居合わせた人間関係を忠実に描いていく大空港は高い評価を受け、第43回アカデミー賞において作品賞や作曲賞など10部門にノミネートされた事に加え作品の中で老女役を演じたヘレン・ヘイズが助演女優賞を受賞した評価の高い作品でした。

映画『大空港』のみどころ

プレイボーイのヴァーノン・デマレストと彼を真剣に愛そうとするグエンが乗り込んだ飛行機に乗客として搭乗した自殺願望のあるゲレーロとの駆け引きは見どころです。

密かにこの飛行機に乗り合わせたクォンセット夫人にまずは、正式な飛行機の切符を提示する搭乗を認めるヴァーノン。

クォンセット夫人はこの提案を承諾し、グエンと口論を行いゲレーロに注意を向けさせます。その隙にヴァーノンが爆弾の入ったカバンを取り上げるシーンは見どころです。

グエンは既婚者であるヴァーノンの子供を身ごもりながらも産むことを拒否されている辛い立場ですが、仕事を忠実にこなし乗客の安全と愛するヴァーノンのため必死の演技を行います。

そしてその直後、トイレに逃げ込んだゲレーロの爆弾で負傷するグレン。乗客の運命と共にグレンの安否が気になるこの映画最大の見どころだと考えます。

映画『大空港』の感想

航空会社で働く多くの人たちの人間関係をうまく絡めながら飛行機内で起きた事故を解決していこうと努力する客室乗務員やパイロットたちの物語だと思います。

この映画から、改めて一つの事故を処理する過程でいかに多くに人たちが関わっているのかを強く感じさせてくれます。

映画『大空港』の登場人物・キャスト

映画の登場人物・キャストを紹介します。
メル・ベイカースフェルド:(バート・ランカスター)
ヴァーノン・デマレスト :(ディーン・マーティン)
ターニャ・リヴィングストン:(ジーン・セバーグ)
グエン・メイフェン :(ジャクリーン・ビセット)
ジョー・パトローニ :(ジョージ・ケネディ)
エイダ・クォンセット:(ヘレン・ヘイズ)
ゲレーロ:(ヴァン・ヘフリン)

映画『大空港』のスタッフ

映画のスタッフを紹介します。
監督:ジョージ・シートン
脚本:ジョージ・シートン
製作:ロス・ハンター
音楽:アルフレッド・ニューマン
撮影:アーネスト・ラズロ
編集:スチュアート・ギルモア