映画「Arc アーク」あらすじ、キャストと見どころ、感想

邦画

映画「Arc アーク」は著者ケン・リュウのSF小説「円弧(アーク)」を映画化したものです。この映画は2021年に公開された日本映画で、主演は芳根京子、監督は石川慶です。

その他に寺島しのぶ、岡田将生、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫という豪華メンバーが出演しています。テーマは不老不死というとても重いテーマです。

映画「Arc アーク」のあらすじとキャスト

リナ(芳根京子)は10代の頃奔放な生活を送っていました。かってに子供をを出産して、そのまま育児放棄までしています。そして10台の終わりの頃には、ダンサーとして働いていました。

そこの客で会ったエマ(寺島しのぶ)に目を付けられ、エマの元で働かないかと持ち掛けられます。エマは当時はエターニティという会社で、プラスティネーションという技術の第一人者として活躍していました。

当時の法制度がどうなっていたか分かりませんが、プラスティネーションとは亡くなった人の死体の血液を入れ替え、樹脂を注入することで、腐敗しない体を作る技術です。そして、親族の望みに応じて生前の姿を再現するものです。

ちょっと聞くとぞっとしますが、洗練されたオフィスと作業場のおかげで恐怖心は起こらないようです。そんな中でリナは順調に出世していきエマの後を継いで第一人者になっていきます。

そんな中でエマの弟の天音(あまね 岡田将生)があらわれます。彼は天才的な科学者でプラスティネーションの技術を生かして、不老不廃の血液を注入して施術することで、不老不死となる治療法を完成することになるのです。その施術を妻となったリナと自分に施すことになります。

文字通り不老不死の施術法は世界に衝撃を与えることになるのです。しかしそこには選んだ者と選ばれない者、選ばない者の三者を生み出すことになります。

果たして不老不死となったリナと天音はどのような生活を送り、どのような人生を辿っていくのでしょうか。また、エマはどんな決断を下すのでしょうか。

このほかにも次のような人たちが出演しています。

エマは後にハル(中村ゆり)という娘を産むことになります。

また、後にリナは選ばなかった人々の世話をすることになるのですが、そこに中年夫婦の利仁(リヒト 小林薫)と芙美(風吹ジュン)があらわれます。彼らはいったい何者なのでしょうか、どんな役割を果たすのでしょうか。

映画「Arc アーク」の見どころと感想

この作品は前半と後半とで大きく分かれることになります。前半はプラスティネーション、後半は不老不死の問題です。

前半のプラスティネーションはかなり映像的に見どころがあります。予告編などでもこの部分の映像が中心になっているのですが、簡単に言えば死体の保存作業ですから、ゾットするのですが、これが意外ときれいに描かれていることに感心します。

この映画の設定の人々は我々とは感覚が違うようですが、死体保存を割合好意的に受け入れています。

プラスティネーションの見せ場としては、その人の生前の生き生きとしたスタイル、姿勢を作るのに、体の各部分にロープを付けてこれを引っ張って形を作っていきます。

この様子がダンスのようでもあり映像的に美しく再現されていることです。

後半はやはり打って変わって視覚的というよりは内面的な問題に入っていきます。

最初に不老不死の施術を受けたリナは「限りある人生だから、意味があるのではないか。」という質問に対して、「それは、死が避けられないという制約の中で、人間が考えたことであって。死が避けられることになった今、新しい価値を見つけるのが自分たちの役目だ。」と回答します。

まさに、これは正しいと思います。人類が誕生してきて以来、死が避けられないことを前提とした考え方から脱却しなければならないでしょう。

このような肯定的な考え方を持つ一方、やはり永遠の生命を受け入れられない人も少なからず出現するわけです。後半の場面の中にそれらの人々の心情が描かれていて、死と人生について考える機会が出てくると思います。

また、作品の中では軽く触れられただけですが、不死不老の施術の出現によって人類がどの方向に進んでいくのかも興味をそそられます。大部分が不死不老に行った場合に、出生率はどうなるのかとか、想像を膨らませれば無限に考えることができるでしょう。

映画「Arc アーク」あらすじ、キャストと見どころ、感想のまとめ

あまり評判にならなかったのですが、映画「Arc アーク」のあらすじ、キャスト、見どころ、感想を解説してきました。

最近の映画に出てくるような派手なアクションはありませんが、いろいろなことを考えさせる映画です。この映画に関して原作を読んだ感想も含めて記事を書いてありますので、こちらもご覧いただければ幸いです。

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