映画『時をかける少女(1983)』あらすじ・みどころ・解説・感想

邦画

この記事では、1983年7月16日に公開された映画『時をかける少女』のあらすじ(ネタバレなし)・みどころ・解説・感想をご紹介します。原田知世さんが主人公の映画です。

映画『時をかける少女(1983)』の予告編

高校生の主人公が学校の理科の実験室で白い煙と共に立ち上ったラベンダーの香りをかいだ瞬間に、意識を失って倒れてしまいます。

それ以降、時間を移動してしまうよう不思議な感覚に悩まされるようになります。そのことを、同級生に相談してみることにすると、同級生の一夫は、実は未来から来た薬学博士という人物だということがわかります。

映画『時をかける少女(1983)』のあらすじ(ネタバレなし)

高校一年生の「芳山和子」が主人公です。

新学期となった四月の土曜日の出来事、和子と同級生の一夫、そして吾朗は、放課後に掃除当番として理科の実験室の掃除をします。

一夫と吾朗にカバンを取りに行ってもらい、和子が一人で理科室にいると、隣の実験室から物音が聞こえ、白い煙が立ち上っていて、その香りを嗅いで和子は倒れてしまいます。

その日から、和子は自分が何度も同じ日を繰り返してしまう感覚に陥ります。そのことを、一夫に相談すると、和子は「タイムリープ」という能力を持ってしまったということを説明します。

その後、一夫は実は未来から来た人物だということがわかり、未来に帰らないといけないということが伝えられます。

映画『時をかける少女(1983)』の解説

撮影は、大きく分けて、スキー場・スタジオ・尾道という順番で行われました。映画のポスター撮影には東京の日本大学鶴ヶ丘高等学校の生物室が使用されています。

撮影を見学したこの高校の高校生たちは、試写会の招待状をもらっています。作品中に映る桜は実はロケの時には開花していませんでした。

登校シーンなど多くのシーンでは、合成と散る花びらを用いて表現されています。主役の原田さんの中学卒業から高校入学までの短期間の28日間で撮影がされました。

通常の映画が35~40日、2ケ月かかるのが通常なため、スタッフ全員が一丸となり頑張りました。

映画『時をかける少女(1983)』のみどころ

一夫が断崖絶壁でラベンダーを採取するシーンは、安全な場所で撮影して、後からはめ込んだものではなく、本当の断崖絶壁で撮影されたものなので、その緊張感が見どころです。

高校生時代の、元気で楽しく仲間と過ごす様子と、自分の特殊な能力に悩み、同級生が実は未来から来て帰らないといけないのだとわかった時の気持ちというのが、見ている人にも一緒になって考えさせられるシーンです。

青春の真っただ中で、友情に、恋愛にという成長も見られ、その後の和子と一夫が再び出会うシーンなど、大人が見ても楽しめる映画となっていて、不思議な体験を自分も考えられるところが見どころです。

映画『時をかける少女(1983)』の感想

タイムリープという言葉を、この作品で知ったのですが、一度作品を見ても、映画が終わった後に、自分の頭の中でもう一度整理しないとなかなか理解できないことだったりして、とても印象に残る作品です。

登場人物が魅力的で、結末がとても気になる作品でした。

映画『時をかける少女(1983)』の登場人物・キャスト

映画『時をかける少女』の登場人物・キャストを紹介します。

芳山和子: 原田知世さん
深町一夫: 高柳良一さん
堀川吾朗:尾美としのりさん
芳山哲夫: 内藤誠さん
芳山紀子: 入江若葉さん

映画『時をかける少女(1983)』のスタッフ

映画『時をかける少女』のスタッフを紹介します。

原作:筒井康隆
製作:角川春樹
プロデューサー:山田順彦・大林恭子
監督・潤色・編集:大林宣彦
助監督:内藤忠司
脚本:剣持亘