この記事では、1984年12月7日に公開された映画『2010年』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『2010年』の予告編
2001年に起こった木星探査船の機能不全事故によって、クルー4名が亡くなってしまいます。唯一の生存者、デビット・ホーマーは謎に溢れたメッセージを残し、行方不明に。
その9年後、2010年にボーマンの上司、ヘイウッド・フロイド博士は失敗の責任を取り辞職してしまいます。そんな中、アメリカとソ連はとある危機に直面して、、、
映画『2010年』のあらすじ(ネタバレなし)
2001年、アメリカの木星探査船、ディスカバリー号の調査出発前に、セントラル・コンピューターが機能不全の事故を起こしてしまいます。
その事故に巻き込まれ、クルーだった4名が亡くなってしまいます。
唯一の生存者、デビット・ボーマン船長は木星の衛星軌道上に巨大モノリスを発見しますが、その後行方が分からなくなってしまいます。
彼が遺したのは、「My god, it’s full of stars!」と言った言葉のみ。9年後の2010年、月面のクレーターで発見されたモノリスの調査を行なっていたヘイウッド・フロイド博士は評議会を去る中、とある作戦が進んでおり、、、
映画『2010年』の解説
この映画は、スタンリー・キューブリックによって書かれた、「2001年宇宙の旅」の続編となっています。
原作は、アーサー・c・クラークによって書かれた「2010年宇宙の旅」です。
この映画はソビエト連邦が存続していることを前提に描かれておりますが、実際のソ連はすでに1991年に崩壊しています。
またフロイド博士が読んでいた雑誌、「オムニ」は1996年に販売を中止していて、さらに作中で登場するパンアメリカン航空は1991年に経営破綻して解散しているなど、実際の歴史とは異なる展開が多々見られるのが特徴的です。
映画『2010年』のみどころ
この映画の見どころは、宇宙に対する憧れを鮮やかに描いていることです。
当時技術が発展していなかった頃から夢見る2010年の姿は、2022年に生きる私たちにとってはとても新鮮に映ると思います。
木星の衛星に地球外生命体がいるという、想像力溢れる設定には、その視点の美しさに感動させられます。
また、ストーリー展開がわかりやすいため、映画初心者でも楽しめる内容となっています。
前編である2001年宇宙の旅と見比べてみると、違うところや似ているところを見つけることができるため、より作品を楽しめるのではないかと思います。
映画『2010年』の感想
2022年に生きる私たちだからこそ、20世紀に描かれた21世紀の姿はとても新鮮に、面白く映ると思います。
興味深いストーリー展開や、スタイリッシュな演出は必見です。映画初心者の人にもぜひ見ていただきたい作品です。
映画『2010年』の登場人物・キャスト
映画『2010年』の登場人物・キャストを紹介します。
ヘイウッド・フロイド博士:ロイ・シャイダー
ウォルター・カーナウ博士:ジョン・リスゴー
ターニャ・カーバック船長:ヘレン・ミレン
R. チャンドラ博士:ボブ・バラバン
デビッド・ボーマン船長:キア・デュリア
HAL9000声:ダグラス・レイン
ワシリー・オルロフ博士:オレグ・ラドニック
マキシム・ブライロフスキー:エリヤ・バスキン
映画『2010年』のスタッフ
映画『2010年』のスタッフを紹介します。
原作:アーサー・C・クラーク
監督・製作・脚本・撮影:ピーター・ハイアムズ
SFXスーパーバイザー:リチャード・エドランド
SFX ボス・フィルム・コーポレーション(BFC)
音楽:デイヴィッド・シャイア
美術:アルバート・ブレナー
編集:ジェームズ・ミッチェル