映画『新幹線大爆破』あらすじ・みどころ・解説・感想

邦画

この記事では、1975年7月5日に公開された映画『新幹線大爆破』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『新幹線大爆破』の予告編

朝早くの国鉄への突然の電話に、衝撃が走ります。「今日東京駅を出発した新幹線、ひかり109号に爆弾を仕掛けた。」新幹線の乗客全員を人質に取った爆弾脅迫事件です。

その爆弾は非常に特殊な構造で、列車の速度が時速80km以下になると爆発する、といったもの。果たして国鉄は、無事乗客たちを守り抜くことができるのでしょうか?

映画『新幹線大爆破』のあらすじ(ネタバレなし)

1500人もの人々を乗せた新幹線、ひかり109号が、予定通りの9時48分に東京駅を出発したところ、国鉄へと謎の電話が舞い込みます。

「ひかり109号に爆弾を仕掛けた」仕掛けられた爆弾は非常に特殊な構造をしており、列車の速度が時速80km以下になると自動的に爆発する仕組みになっていました。

犯行グループは、北海道の貨物列車に同様の特殊爆弾を仕掛けたと脅し、言葉通りその貨物列車を爆発させ、国鉄へと煽りを入れてきます。

犯人の要求は、500万ドルの身代金。人質となってしまった1500人の乗客は、無事助け出されるのでしょうか、、、

映画『新幹線大爆破』の解説

この映画は、当時東映の社長であった岡田茂さんが、東映東京撮影所企画部長の天尾完次さんとの打ち合わせにて、「アメリカでヒットしているものは、日本でもヒットする。アメリカの映画の動向を観察せねばならない。」と考え、カンフー映画やパニック映画を参考にして制作されました。

その影響もあってか、この映画は、日本よりも海外での評価が高い作品となっています。

また、新幹線が発達していなかった東北地方や北海道地方での客入りはあまり伸びなかったものの、キネマ旬報での読者選出では第一位に輝くなど、作品の評価は全体的に高いものとなっています。

映画『新幹線大爆破』のみどころ

この作品の見どころは、高度経済成長へのアンチテーゼになっているストーリーだと思います。

犯人たちが、ただの凶悪な殺人鬼ではなく、きちんと背景を持って描かれているところには必見です。

ハラハラとするストーリー展開によって、映画を観ている人はまるで乗客かのような臨場感を味わうことができます。

また、荒削りかつ迫力のある演出によって、その緊張感がリアルなものとなっています。

出演している俳優さんも、高倉健さんをはじめ豪華キャストが勢揃いとなっており、大御所俳優の若々しい演技を新鮮に感じることができるのがポイントです。

映画『新幹線大爆破』の感想

登場人物の必死さや緊迫感がここまで伝わってくる作品は類を見ないと思います。

まだCG技術が発達していなかった時代にもかかわらず、特撮技術を用いた演出には感動させられます。まだ見たことのない人は、ぜひ見てみてください。

映画『新幹線大爆破』の登場人物・キャスト

映画『新幹線大爆破』の登場人物・キャストを紹介します。

沖田哲男:高倉健
青木運転士:千葉真一
倉持運転指令長:宇津井健
古賀勝:山本圭
藤尾信次:郷鍈治

映画『新幹線大爆破』のスタッフ

映画『新幹線大爆破』のスタッフを紹介します。

監督:佐藤純弥
企画:天尾完次、坂上順
原案:加藤阿礼[注釈 1]
脚本:小野竜之助、佐藤純弥
撮影:飯村雅彦、山沢義一、清水政郎
美術:中村修一郎、桑名忠之
録音:井上賢三
照明:川崎保之丞、梅谷茂