映画『子鹿物語(1946)』あらすじ・みどころ・解説・感想

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この記事では、1946年12月18日に公開された映画『子鹿物語(1946)』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『子鹿物語(1946)』の予告編

自然あふれるアメリカでのバクスター家と小鹿とのかかわりを描いた作品です。家族は父のペニー、母のオリーそして育ち盛りの少年ジョディの3人暮らしです。

父のペニーがある日、蛇に噛まれて負傷してします。そしてその傷をいやすためシカを撃ちその肝臓と心臓とで毒を吸い取り傷をいやすこととします。

シカには小鹿がいてその小鹿を引き取る事でバクスター家に小鹿を巡り様々な問題が起きる事で家族が成長していく話です。

映画『子鹿物語(1946)』のあらすじ(ネタバレなし)

父のペニー。子供に時に厳しい母のオリー。そして少年ジョディです。ある時ペニーが蛇に噛まれて負傷してしまいます。

ペニーは今までの知恵から近くにいたシカを撃って、その心臓と肝臓で毒を吸い取る事で危機を脱します。シカには小鹿がいました。

小鹿を引き取った少年のジョディ。その小鹿にフラッグと名をつけます。母はいささか小鹿を飼う事には賛同していません。

しかしフラッグの世話し家の手伝いをする事で、母の不満を抑えようとするジョディ。しかしやがて問題が起きてしまいます。小鹿が作物を荒らしてしまうのです。

小鹿を巡り家族内で徐々に問題が出てきます。

映画『子鹿物語(1946)』の解説

1946年に製作されたアメリカ映画です。アメリカの作家であるマージョリー・キナン・ローリングスが1938年に出版した児童文学を映画化した作品です。

日本では1949年に公開されました。家族のつながりを描いたこの映画は極めて高い評価を受けました。

1947年に開催された第19回アカデミー賞では、カラー作品の部門で美術賞、撮影賞を同じくカラー作品の部門で受賞。また子役賞としてクロード・ジャーマン・Jr.がアカデミー賞を受賞しています。

さらに、作品賞、クラレンス・ブラウンが監督賞、グレゴリー・ペックが主演男優賞、ジェーン・ワイマンが主演女優賞、ハロルド・F・クレスに編集賞にそれぞれノミネートされた1940年代の映画を代表する家族愛がテーマの優れた作品です。

映画『子鹿物語(1946)』のみどころ

飼っていた子牛が熊に荒らされて熊を退治するためペニーと息子のジョディが犬を引きつれて出かけていく場面は最初の見どころです。

生きていくため家族での必死の会話が当時のリアルな現実をよく伝えてくれています。決して遊びではない生きるために熊を退治するのだと諭す父に対して自分も熊を退治する事に同行したいと伝えるジョディ。

少しずつジョディにも家族が生きるため何をすべきかということが徐々にわかり始めてくるシーンだと感じます。

そして実際に熊を狩りにいくシーンも見どころです。犬を放し熊を徐々に追い詰めますが、犬が熊との格闘で負傷してしまいます。自然界の厳しさを見せてくれるシーンです。

また父が蛇に噛まれて息子に鹿の肝臓と心臓を取り出すよう命じるシーンです。生きていくために尊い犠牲があると身をもって伝えていくシーンといえます。

映画『子鹿物語(1946)』の感想

アメリカの自然の豊かさに感動する作品です。命の尊さはすべて等しいが、生きていくために厳しい現実も時としてあると教えてくれる映画です。

父と母は、息子にたくましく成長して現実も理解できる大人になってほしいと強く願っていることがよく伝わってくる優れた作品です。

映画『子鹿物語(1946)』の登場人物・キャスト

映画『子鹿物語(1946)』の登場人物・キャストを紹介します。
ペニー:グレゴリー・ペック
オリー:ジェーン・ワイマン
ジョディ:クロード・ジャーマン・Jr.
バック・フォレスタ:チル・ウィルス
マー:マーガレット・ワイチャーリイ
ミスター・ボイルズ:ヘンリー・トラヴァース

映画『子鹿物語(1946)』のスタッフ

映画『子鹿物語(1946)』のスタッフを紹介します。
監督クラレンス・ブラウン
脚本ポール・オズボーン,ジョン・リー・メイン
原作マージョリー・キナン・ローリングス
製作シドニー・フランクリン
音楽ハーバート・ストサート,アルバート・センドリー
撮影アーサー・アーリング,チャールズ・ロッシャー,レナード・スミス
編集ハロルド・F・クレス