映画「キャリー」は1976年に公開されたホラー映画と言うことになっています。原作はスティーヴン・キングの小説です。さぞかし怖い映画化と思ってみましたが、現代の感覚ではこれがホラー映画?というほどのものです。意外と見どころがあり、内容がある映画だと思います。その内容について紹介したいと思います。
『キャリー』とは?ストーリーの概要とキャスト紹介
キャリーとは主人公の女子高校生の名前です。この子の不幸な生い立ちと学園生活から物語が始まっていきます。
映画「キャリー」のストーリー
女子高生のキャリーは性格も内気で同級生にも受けが良くありません。何しろ母親一人ですし。その母親も狂信的、原理主義的なキリスト教徒で何かとキャリーをその宗教的な観念から閉じ込めておこうとしているからです。
そんなキャリーはかわいそうなことに初潮についても知らされていないので、学校で突然パニックになってしまいます。そんなことを同級生がからかうという構造です。担任教師コリンズはそれをとがめて、同級生たちに罰として体育の特訓を行いますが、そのことがおもしろくないため反発した同級生のクリスは卒業パーティに出られなくなり、キャリーに逆恨みの復讐を計画します。
一方キャリーをいじめたことへの反省をした同級生スーは恋人のトミーに卒業パーティにキャリーを誘うよう促します。
そんな中、キャリーはだんだん自分の体に異変が起こりつつあることに気が付くようになります。
レトロホラー映画特集‼️
本日は、映画「キャリー」です。スティーヴン・キングの小説を原作に、超能力をもった少女キャリーが引き起こす惨劇を描いた青春オカルトホラーです。… pic.twitter.com/6q3mv467FE
— KURONEKO GANG🐾🐈⬛: 雑談ゲーム配信者🐈⬛ 映画とゲームは総合格闘技👊 (@azazerumax) August 9, 2023
映画「キャリー」のキャスト
キャリー・ホワイト(主人公): シシー・スペイセク
マーガレット・ホワイト(キャリーの母親、狂信的なキリスト原理主義者): パイパー・ローリー
コリンズ先生(キャリーの先生、何かと彼女を庇っています): ベティ・バックリー
トミー・ロス(恋人のスーに頼まれてキャリーをパーティに誘います): ウィリアム・カット
ビリー・ノーラン(クリスの恋人、キャリーにいたずらを仕掛ける実行犯): ジョン・トラボルタ(後に有名になる若き日のトラボルタが出演しています)
クリス・ハーゲンセン(キャリーに逆恨みをする敵対者): ナンシー・アレン
スー・スネル(キャリーへのいたずらから改心してキャリーを助けようとしますが):エイミー・アーヴィング
「キャリー(1976)」観た。
とても面白い!
最初は「早くブタの血掛けられないかなー」とワクワクしてたけど
ダンスシーンがあまりに青春映画として素晴らし過ぎて
「頼む、このまま幸せになってくれ…」と祈ってしまった。
ラスト、薄っすら知ってたけどマジでビックリした… pic.twitter.com/KtsiprtYYG— ガリ (@cutygari) August 5, 2023
スティーヴン・キング原作の名作を解剖:映画『キャリー』の魅力
ホラー映画の金字塔とも言われている「キャリー」ですが、狂信的な母親に育てられ、学校ではすっかり浮いているためいじめられたりで、1970年代ですが、現代でも全く同じ状況ですから、60年たっても変わらないなと思います。それとも、そんな時代にアメリカでもいじめがあったんだと驚くかもしれません。
ホラーということで若干引いてしまいますが、現代の感覚から言えばホラーと言っても少しも怖いものでもありませんので、安心してみることができます。逆に、すっかり我々が刺激に慣れすぎてしまっているのかもしれません。
それよりも見どころとしては、70年代のアメリカでは若者がどのような高校生活を送っていたのが大らかに描かれています。日本とはまた違った感じの青春時代ですので、とても見ていて新鮮です。
例えば、卒業前にカップルでパーティに出かけるのがこの映画の重要な伏線になっていますが、そのパーティに誰を誘うのかということを相談したりしてほほえましい感じがします。また、パーティについてもそれぞれ立派に盛装して出かけますので、単なる打ち上げとは違った重要なイベントなのです
また、都会ではないのですが、それぞれ家の車を持ち出してデートしたりパーティに行ったりで、こんなところがアメリカらしい感じがします。
映画『キャリー』恐怖と超能力が交錯する名作ホラーのまとめ
1976年に公開された映画「キャリー」の紹介をしました。なるべくネタバレにならない程度にご紹介しておきました。当時はホラー映画の代表作とされていましたが、現代では、刺激が積み重なって並の映画でもこの程度の刺激はあるようです。そういう意味でだんだん過激になってきているのだなという感じはします。
この映画は2013年にリメイクされて公開されています。およそストーリー展開はあまり変わりませんが、映像が鮮明になったのは見やすくなったことでしょう。