2025年のコンビニスイーツは、王道・食感・季節素材・納得感のあるご褒美が大きな軸になった一年でした。
ローソン、セブン‐イレブン、ファミリーマートの動きを追うと、シュークリームやチーズケーキなどの定番を磨きながら、「もちもち」「とろける」「大きい」「濃い」と、買う前から魅力が伝わる商品が目立ちます。
なお、この記事は3社の年間売上順位を決めるランキングではありません。各社公式発表、消費者調査、企業担当者への取材で販売実績や好調ぶりを確認できる商品を中心に、2025年を振り返ります。
2025年のコンビニスイーツは何が人気だった?
2025年を振り返ると、奇抜な新商品だけが注目されたわけではありません。
むしろ、昔からなじみのあるスイーツに、食感・素材・ボリュームといった新しい理由を加える商品が強さを見せました。
マイボイスコムは2025年5月1日から7日、「コンビニスイーツ」に関するインターネット調査を実施し、11,859件の回答を集めています。
ここでいう「コンビニスイーツ」は、コンビニの冷蔵コーナーにあるスイーツが対象です。常温の菓子やアイスクリーム、冷凍スイーツなどは調査対象に含まれていません。マイボイスコム
コンビニスイーツ購入者に「スイーツが最も好きなコンビニ」を尋ねた結果は、ローソン35.1%、セブン‐イレブン31.3%、ファミリーマート18.6%でした。
ただし、これは売上高や販売個数を比べたランキングではありません。「どのコンビニのスイーツが最も好きか」という消費者の回答結果です。マイボイスコム
購入する種類では「シュークリーム、エクレア」が32.3%で最多でした。
「ロールケーキ」と「プリン、パンナコッタ」はそれぞれ2割強、「チーズケーキ」は17.9%となっており、定番洋菓子が根強く選ばれていることが分かります。マイボイスコム
2025年の流れを整理すると、私は次の4つが大きかったと考えています。
2025年の4大トレンド 代表的な動き
王道スイーツの再強化 シュー、チーズケーキ、どら焼きなどを改良
食感を分かりやすく伝える もちもち、ふわもち、とろける、ザクザク
季節・テーマを売り場全体へ広げる 抹茶、桃、いちご、紅茶、ラムレーズン
価格に納得できる理由を作る 大容量、クリーム量、監修、素材感
もう一つ、見逃せないのが価格への意識です。
マイボイスコム調査では、1回の買い物でコンビニスイーツにかけてもよい金額は「250円~300円未満」がボリュームゾーンでした。
200円未満と答える人は過去調査と比べて減少傾向にある一方、300円以上を許容する人は4割弱へ増えています。マイボイスコム
これは単純に「高いスイーツでも売れる」という意味ではないでしょう。
私にはむしろ、値段が上がるほど、買う理由を分かりやすく示す必要が出てきたように見えます。
クリームがたっぷり入っている。
桃が大きくのっている。
約27cmもある。
老舗ブランドや有名パティシエの世界観を取り入れている。
こうした違いなら、店頭で商品を見た数秒後には「なるほど、この値段なのね」と理解できます。
映画も同じで、タイトルや予告編から「今日はこれを観たい」と思える一本は選びやすいものです。
2025年のコンビニスイーツにも、味そのものだけでなく、買う前に魅力を想像させる力が強く求められたのではないでしょうか。
ローソンの2025年ヒット商品は?抹茶・桃・ふわもちが好調
ローソンでは、季節素材をはっきり打ち出す商品と、食感の楽しさを伝える商品が存在感を見せました。
マイボイスコム調査で「スイーツが最も好きなコンビニ」の35.1%を占めたローソンですが、その商品展開を見ると「何がおいしいのか」を短い言葉で伝える工夫がよく分かります。マイボイスコム
「濃いお抹茶」は定番素材に新しい理由を作った
2025年5月6日、ローソンは京都・宇治の老舗お茶ブランド「森半」とのコラボスイーツを発売しました。
「Uchi Café×森半 濃いお抹茶どらもっち」は税込246円、「濃いお抹茶クッキーシュー」は税込248円、「濃いお抹茶ロールケーキ(お抹茶ソース入り)」は税込279円でした。ローソン
どらもっちは、もちもち生地に抹茶カスタードと抹茶クリームを組み合わせた商品です。
クッキーシューは宇治抹茶の風味、苦み、コクを特徴とし、ロールケーキでは生地、クリーム、ソースのいずれにも宇治抹茶を使っています。ローソン
私が面白いと感じるのは、「抹茶」ではなく「濃いお抹茶」と名前の段階で違いを示したことです。
抹茶スイーツは、もはや珍しいジャンルではありません。
そこで「今年の抹茶は何が違うの?」という疑問に対し、“濃さ”という一言で答えています。
2025年を振り返ったAll Aboutのローソン担当者取材でも、抹茶の「濃さ」に焦点を当てた商品や、夏の桃商品が好調だったと紹介されています。All About(オールアバウト)
定番素材でも、特徴をもう一段具体化すれば新しく見える。
これは2025年らしい商品づくりの一例でしょう。
夏は「桃づくし」で一つの素材を売り場へ広げた
2025年7月には、ローソンが桃を前面に出した「桃づくし」を展開しました。
担当者取材では5品を展開した企画が好評だったと振り返られており、「ごろっとした1/2個分桃のタルト」は2025年7月8日に税込346円で発売されています。All About(オールアバウト)+1
この商品で分かりやすいのは、「桃のタルト」ではなく「1/2個分」と量まで商品名に入れている点です。
価格だけなら300円台。
けれど「桃を1/2個分使っている」と分かれば、買う前から商品の価値を想像しやすくなります。
私はここに、2025年のスイーツ売り場を読む大切なヒントがあると思います。
季節素材を一商品だけで終わらせるのではなく、複数の商品に広げる。
そうすると「新しいタルトが出た」という話から、「今週のローソンは桃を楽しむ場所」という売り場全体の体験へ変わります。
冷やしクリームパンは11日間で約320万個
2025年8月26日には、「クリームたっぷり!ふわもち冷やしクリームパン」2品が全国発売されました。
カスタードホイップは税込181円、チョコホイップ(生チョコ入り)は税込192円で、ローソンは発売後、想定を上回る売れ行きにより一時品切れが生じたことを案内しています。ローソン+1
All Aboutがローソン担当者へ行った取材によると、この2品は発売後11日間で累計約320万個を突破しました。
40~50代女性や30~50代男性を中心に好調で、100円台という価格帯でクリームをたっぷり楽しめる点も特徴だったとされています。All About(オールアバウト)
ここは「2025年は高価格化した一年」とだけまとめてはいけないところです。
100円台でも、「ふわもち」「クリームたっぷり」という価値が明快なら大きな販売につながっています。
つまり大切なのは価格の高低ではなく、その金額で何が楽しめるのかが分かることなのでしょう。
生ベイクドチーズケーキは「王道+新食感」
11月3日には「生ベイクドチーズケーキ」と「生ベイクドショコラチーズケーキ」が発売され、標準価格はいずれも税込286円でした。ローソン+1
ローソンは、レアチーズケーキのとろりとした口当たりと、ベイクドチーズケーキのふんわりした軽やかさを組み合わせた商品と説明しています。
開発担当者も、定番のチーズケーキでありながら、レアとベイクド双方のおいしさを持つ新感覚を目指したとしています。ローソン
さらにローソンが2026年6月に発表した資料では、2025年発売の「生ベイクドチーズケーキ」はシリーズ累計約600万個を販売したとされています。ローソン
これはまさに、王道を壊さず、食感で新しくする商品です。
知らないケーキではなくチーズケーキ。
でも、いつものベイクドとは少し違う。
仕事帰りに疲れているとき、この「安心できるのに少し新しい」という距離感は、とても選びやすいと私は感じます。
セブン‐イレブンの2025年は?ダブルシュー500万食と定番強化
セブン‐イレブンでは、長く親しまれている定番商品を磨き直し、大きな販売実績につなげたことが2025年の大きなポイントでした。
その象徴が「たっぷりホイップのダブルシュー」です。
約4週間で累計500万食を突破
「たっぷりホイップのダブルシュー」は、2025年4月15日にリニューアル発売されました。
セブン‐イレブン・ジャパンの発表によると、4月15日から5月11日までの約4週間で累計販売数500万食を突破しています。
同社の「カスタードとホイップクリームを使用したシュークリーム」の中で、歴代最高販売数を記録したと発表されました。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
ここで注目したいのは、「新ジャンルのスイーツが500万食売れた」という話ではないことです。
主役は、昔からコンビニの棚にあるダブルシューです。
新商品が次々と現れる場所で、あえて定番のクリームやシュー生地を見直す。
映画にたとえるなら、まったく別の作品を作るのではなく、長く愛されている一本を丁寧にリマスターするようなものですね。
All Aboutのセブン‐イレブン担当者取材によれば、この商品は2025年4月と9月の2回リニューアルされました。
9月には「濃厚バニラのカスタードシュー」「濃厚カスタードのエクレア」とともに、主力3商品が見直されています。All About(オールアバウト)
新奇性だけを追わず、「知っている味だから買いやすい」という安心感自体を資産として磨く。
私は、セブン‐イレブンの2025年を象徴する考え方だと思います。
「恋する TEA PARTY」はテーマで選ぶ楽しさを広げた
もちろん、定番だけの一年ではありません。
2025年11月には「恋する TEA PARTY」シリーズが登場しました。
第1弾「紅茶に恋する TEA PARTY」は11月6日から順次発売され、シュークリーム、ロールケーキ、どら焼、パフェの4品を展開しています。SEJ
「紅茶に恋する シュークリーム」は税込237.60円、「紅茶に恋する ロールケーキ」は税込313.20円。
「紅茶に恋する ミルクティーどら」は税込216円で、生地をふわもち食感にするなど、ここでも食感が特徴として盛り込まれています。SEJ
興味深いのは、単に「紅茶味の商品」を出したのではなく、「TEA PARTY」という一つの世界観にまとめた点です。
シューにするか、ロールケーキにするか、どら焼にするか。
味だけではなく、どの形で紅茶を楽しむかまで選ばせる売り方になっています。
セブン‐イレブンの2025年は、ダブルシューのような王道を磨きつつ、その周囲ではテーマ型の商品で新しい入口も作る一年だったと考えると分かりやすいでしょう。
ファミリーマートの2025年は?フェア・大容量・監修で選択肢を拡大
ファミリーマートでは、一つのヒット商品だけでなく、売り場そのものをテーマ化する戦略がはっきり表れました。
同社は2024年10月以降、「スイーツのファミマ」をテーマに掲げ、チルドデザートだけでなく、パン、アイス、菓子、飲料など複数カテゴリーを横断した企画に力を入れています。ファミリーマート+1
「ファミマのいちご狩り」は全21種類
2025年1月7日には「ファミマのいちご狩り」が始まりました。
新商品11種類を加え、デザート、ドリンク、アイス、パン、菓子など全21種類を展開しています。ファミリーマート
4月15日からは「チーズスイーツだらけ!」を開催。
デザート、パン、アイス、菓子など全8種類を展開し、チーズをテーマに異なる形の商品を売り場へ並べました。ファミリーマート
11月25日には、ファミリーマートとして初めて「ラムレーズン」フェアも開催しています。
バスクチーズケーキ、クッキー、パン、菓子、サンドイッチ、アイスなど全11種類をそろえました。ファミリーマート
こうなると、コンビニスイーツのフェアは「新商品を一個買う」だけの場ではありません。
今日はチーズケーキ、次はパン、週末にはアイス。
一つのテーマから別の商品へ横移動できるのです。
私はこれを、単品を売る売り場から、テーマを楽しむ売り場への変化だと見ています。
「濃厚ショコラロール」はフェアから定番へ育った
その売り方が、一過性のイベントだけでは終わっていない点も重要です。
「濃厚ショコラロール」は、2024年の「ファミマがチョコだらけ!」で好評を得たことを受け、2025年にレギュラー商品として発売されました。
All Aboutのファミリーマート担当者取材によると、2025年9月までの累計販売数は725万食超とされています。All About(オールアバウト)
私はこの流れに、とても注目しています。
期間限定フェアで商品を試す。
反応がよければ定番へ育てる。
これはフェアを、単なるお祭りではなく次の主力商品を見つける場として使っていることになります。
SNSで一時的に話題になるだけより、何年も棚に残る定番を生み出せれば、ブランドにとって価値はずっと大きいでしょう。
「なが!デカ!」は値段の理由を目で見せた
2025年3月には、大きさを前面に出した「なが!デカ!」シリーズが登場しました。
「ながぁーーーーーーいロールケーキ」は長さ約27cmで税込298円。
「ながぁーーーーーーいカスタードエクレア」も約27cmで、税込325円でした。ファミリーマート
さらに「大きいフィナンシェ」は、同社の通常品との表面積比で約2倍以上とされています。ファミリーマート
ファミリーマートは、物価高騰などで節約意識が高まる中でも「おトク」を楽しく感じてもらう狙いを説明しています。ファミリーマート
All Aboutの担当者取材でも、「サイズが大きい」「ボリュームがある」ことは分かりやすい価値訴求になったと分析されています。
その経験を踏まえて発売した「大きな窯出しとろけるプリン」も、約400円という価格帯ながら好調だったと担当者が説明しています。All About(オールアバウト)
値段だけを見れば、少し考える価格帯です。
しかし容器を見れば大きい。
長さを見れば27cmある。
これは説明書を読まなくても価値が分かります。
価格が上がる時代ほど、値段の理由を目に見える形で示す。
私は「なが!デカ!」を、2025年のコンビニスイーツを象徴する企画の一つだと思っています。
ピエール・エルメ監修は「ちょっといいもの」を選ぶ需要へ
一方で、ファミリーマートは大容量だけに力を入れたわけではありません。
2025年1月28日には「PIERRE HERMÉ Anthology(ピエール・エルメ アンソロジー)」監修スイーツの第1弾を発売しました。
「マカロン サンド(イチゴ&パッションフルーツ)」は税込268円。
「ザ・ガトー クリーム(コーヒー&チョコレート)」は税込321円でした。ファミリーマート
6月には第2弾も登場し、シリーズ展開へ広がっています。ファミリーマート
大きさで満足させる商品もあれば、監修や組み合わせによって少し特別な気分を作る商品もある。
節約したい日と、自分に小さなご褒美をあげたい日は、同じ人の中にもあります。
一人の消費者が、その日の気分で価格帯を行き来することを前提にした売り場。
これも2025年のファミリーマートから感じた特徴です。
2025年の4大トレンドは?2026年の売り場にも共通点
3社を並べてみると、2025年のコンビニスイーツには共通する考え方が見えてきます。
私は、特に次の4つが重要だったと考えています。
1.王道スイーツは弱くなるどころか磨かれた
一つ目は、シュークリーム、チーズケーキ、どら焼、ロールケーキなど王道商品の強さです。
マイボイスコム調査でも「シュークリーム、エクレア」は購入する種類のトップで32.3%でした。マイボイスコム
さらにセブン‐イレブンの「たっぷりホイップのダブルシュー」は約4週間で500万食を突破しています。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
流行が速い時代だからといって、消費者が常に未知のものだけを求めているわけではないのでしょう。
知っているものを、もう少し良くする。
これは新商品をゼロから説明する必要がない分、コンビニという短時間で選ぶ売り場と非常に相性がいいと感じます。
2.「食感」が味と同じくらい大切な商品説明になった
二つ目は、「もちもち」「ふわもち」「とろける」「ふわとろ」「ザクザク」といった食感です。
ローソン担当者も2025年を振り返る取材で、「もちもち」の食感には継続した人気傾向があると説明しています。All About(オールアバウト)
食感ワードには、味の説明とは違う強さがあります。
「おいしいシュークリーム」では、人によって想像するものが違います。
でも「ザクザク」「ふわもち」と書いてあれば、口に入れた瞬間の感覚まで浮かんできます。
私は、2025年には食感そのものが商品名の中の小さな広告コピーになったと考えています。
3.季節素材は一品から「売り場のイベント」へ変わった
三つ目は、テーマのシリーズ化です。
ローソンは抹茶や桃。
ファミリーマートは、いちご、チーズ、ラムレーズン。
セブン‐イレブンは「紅茶に恋する TEA PARTY」のように、一つの味を複数の商品へ広げています。SEJ+5ローソン+5All About(オールアバウト)+5
一品だけなら、新商品です。
何品も同じテーマで並ぶと、売り場そのものが小さなイベントになります。
週末に映画を選ぶとき、「今日はコメディ」「次は昔の名作」とテーマで選ぶと楽しいように、スイーツも「今週は抹茶」「今日は桃」と選ぶこと自体が娯楽になるのでしょう。
4.高いか安いかより「理由が分かるか」が重要になった
四つ目は、価格と価値の関係です。
マイボイスコム調査では、購入許容額の中心が250円~300円未満となり、300円以上を許容する人も4割弱へ増加傾向にあります。マイボイスコム
一方で、ローソンでは100円台の冷やしクリームパンが発売後11日間で約320万個を販売しました。All About(オールアバウト)
ファミリーマートでは、約400円の大型プリンも好調だったと担当者が説明しています。All About(オールアバウト)
一見すると、まるで反対の動きです。
けれど私には同じ方向に見えます。
100円台なら、クリームがたっぷり。
300円台なら、大きな果物や約27cmというボリューム。
少し高付加価値なら、監修や素材の組み合わせ。
つまり、値札を見たあとに「それなら食べてみよう」と思える理由を作れるかどうかが大切なのです。
これが、2025年の4大トレンドを一つにつなぐキーワードではないでしょうか。
2026年8月の週間ランキングにも「王道+食感」が見える
この傾向が2025年だけだったのかを見るため、2026年8月14日更新の食品クチコミサイト「もぐナビ」も確認してみました。
コンビニスイーツの週間おすすめランキングでは、1位がローソン「Uchi Café どらもっち バニラ」、2位が「カカオ香るショコラクッキーシュー ベルギーチョコ使用」、3位がファミリーマート「ファミマ・ザ・クレープ 生チョコ」となっています。国内最大級の食品クチコミサイト『もぐナビ』+1
上位を見るだけでも、「どら焼」「シュー」「クレープ」といった親しみのある形に、「もっち」「クッキー」「生チョコ」といった食感や濃厚感を組み合わせる商品が並びます。
ただし、ここには注意が必要です。
このランキングは2026年8月14日時点の週間おすすめランキングであり、2026年の年間売上順位ではありません。
2025年の各社販売個数とも、同じ基準で比較できる数字ではありません。国内最大級の食品クチコミサイト『もぐナビ』
そのため、「2026年もこの商品が一番売れている」と結論づけることはできません。
それでも、王道の形に分かりやすい食感や素材を加える発想が現在の商品名にも残っていることは確認できます。
私はここから、2025年の流れは単なる一過性のブームというより、コンビニスイーツの商品設計として定着しつつある可能性を感じています。
まとめ|2025年は王道を「選びやすく進化」させた一年
2025年のコンビニスイーツを振り返ると、単純な「人気商品ベスト10」では見えない各社の考え方が浮かびます。
ローソンでは、「濃いお抹茶」、桃、ふわもち冷やしクリームパン、生ベイクドチーズケーキなど、季節素材と食感をはっきり伝える商品が好調でした。ローソン+1
セブン‐イレブンでは、「たっぷりホイップのダブルシュー」が約4週間で500万食を突破。
新しいものを増やすだけではなく、定番を磨き続ける強さを示しました。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
ファミリーマートでは、「濃厚ショコラロール」の定番化、「なが!デカ!」のボリューム訴求、ピエール・エルメ アンソロジー監修商品など、違う価格帯にそれぞれ違う買う理由を作っています。All About(オールアバウト)+2ファミリーマート+2
3社を通して見えたのは、王道・食感・季節素材・納得感のあるご褒美という4つの流れです。
そして私は、この4つの奥にもう一つ共通点があると思っています。
それは、失敗したくない気持ちに応えながら、小さな新鮮さを渡すことです。
全部が見たことのない味では、疲れている夜には少し選びにくい。
でも、いつものシュークリームのホイップが増えた。
いつものどら焼が、もっともちもちになった。
いつものチーズケーキが、とろける食感になった。
そのくらいなら、気軽に試してみたくなります。
マイボイスコム調査では、コンビニスイーツを購入する理由として「いつでも買える」が44.0%、「おいしい・おいしそう」が37.3%、「立地がよい・行きやすい」が29.2%でした。
購入場面では「甘いものが食べたいとき」が66.9%で最も多くなっています。マイボイスコム
便利だからだけではありません。
便利な場所に、わざわざ食べてみたいものがある。
ここまでスイーツ売り場が育ったことが、今のコンビニの強さなのでしょう。
休日のおやつを選ぶときも、年間ランキングだけを気にしなくて大丈夫です。
今日はもちもち。
少し疲れた日は濃いチョコ。
暑い午後なら果物。
そんなふうに、その日の自分にちょうどいい一つを選ぶ。
コンビニスイーツは、高級菓子の代わりというより、数百円から選べる日常の小さな娯楽として、これからも進化していくのではないかと私は考えています。
よくある質問
2025年に「スイーツが最も好き」と回答されたコンビニは?
マイボイスコムが2025年5月1日から7日に実施した調査では、コンビニスイーツ購入者の35.1%がローソンを選びました。
セブン‐イレブンは31.3%、ファミリーマートは18.6%です。これは年間売上ランキングではなく、「スイーツが最も好きなコンビニ」を尋ねた調査結果です。マイボイスコム
2025年によく購入されたコンビニスイーツの種類は?
同調査では「シュークリーム、エクレア」が32.3%で最も多くなっています。
「ロールケーキ」「プリン、パンナコッタ」はそれぞれ2割強、チーズケーキは17.9%でした。なお、この調査は冷蔵コーナーのスイーツを対象としており、常温菓子やアイス、冷凍スイーツは対象外です。マイボイスコム
2025年のコンビニスイーツはいくらくらいが目安だった?
マイボイスコム調査では、1回の買い物でコンビニスイーツにかけてもよい金額は「250円~300円未満」がボリュームゾーンでした。
300円以上を許容する人も4割弱へ増加傾向にあります。ただし商品価格、販売地域、仕様、取り扱い状況は時期や店舗によって変わるため、購入時には最新の店頭表示や各社公式情報を確認してください。マイボイスコム
天水翔太(あまみずしょうた)
スイーツと映画を愛するのんびり副業ライター
