映画『渚にて』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

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この記事では、1960年2月10日公開の映画『渚にて』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『渚にて』の予告編

本作は1959年制作のアメリカ映画で、ネヴィル・シュートの原作に基づき製作されました。テーマは第三次世界大戦後の未来で、核兵器で壊滅状態になった北半球が舞台となっています。

数か月後には南半球にも放射能汚染が広がると予想され、人々は残された人生の過ごし方を模索します。そんな中、タワーズ艦長率いる原子力潜水艦は、オーストラリアのメルボルンに入港するのでした。

映画『渚にて』のあらすじ(ネタバレなし)

1964年、第三次世界大戦が勃発した地球は、核兵器により北半球は壊滅状態になりました。

一方、ドワイト艦長率いる米国原子力潜水艦は、海深く潜航していたため無事でした。そして、同鑑はオーストラリアのメルボルンに寄港しました。

当地は未だ放射能に汚染されておらず、人々が街を行きかっています。しかし、数か月後には南半球にも放射能が到達すると予想されていました。

ピーターはオーストラリア海軍の大尉で、米国原子力潜水艦に同行する予定でした。彼はドワイトを自宅に招きますが、友人のモイラがドワイトに一目ぼれしてしまいます。

そしてパーティーの後、ドワイトは酔いつぶれたモイラを寝室に運ぶのでした。

映画『渚にて』の解説

本作は、「手錠のままの脱獄」のスタンリー・クレイマーが監督を務めています。彼は脚本も手掛けており、脚色にはジョン・パクストンも参加しています。

撮影はジュゼッペ・ロトゥンノが担当し、音楽はアーネスト・ゴールドが手掛けています。主演のドワイト艦長役のグレゴリー・ペックは、「勝利なき戦い」などで有名な俳優です。

その他、モイラ役のエヴァ・ガードナーやピーター役のアンソニー・パーキンスなど、そうそうたるメンバーが参画しています。

本作は、後にオーストラリア映画の「エンド・オブ・ザ・ワールド」にリメイクされています。

映画『渚にて』のみどころ

本作の見どころの一つは、ドワイトとモイラの恋の行方です。出航の準備が進む中、ドワイト艦長を訪ねてきます。二人は、ヨット遊びなどをして束の間の休日を楽しみました。

すっかり打ち解ける中、ドワイトはうっかりモイラを亡くなった妻の名で呼んでしまいます。二人の間に気まずい空気が流れ、そのまま二人は連絡を取ることもありませんでした。

暫くしてドワイトはモイラに再会しますが、彼女は先日のことを全く気にしていない様子です。彼女は、寧ろ自分を奥さんと思ってほしかったのです。

一方、ドワイトは未だに亡くなった妻のことが忘れられないでいます。結局、モイラは彼に振られてしまいました。その後、彼女は他の男友達の下を訪れ、自分たちの呪われた人生を嘆くのでした。

映画『渚にて』の感想

本作は「地球滅亡」モノですが、地球の半分は日常生活が続いています。その中で、いつ放射能汚染が広がるのか、先の見えない不安感が漂っているわけです。

モイラとしては、生きた証を残すためにも、ドワイトとの恋を実らせたかったでしょうね。

映画『渚にて』の登場人物・キャスト

映画の登場人物・キャストを紹介します。
ドワイト:グレゴリー・ペック
モリア:エバ・ガードナー
ジュリアン:フレッド・アステア
ピーター:アンソニー・パーキンス
メアリー:ドナ・アンダーソン

映画『渚にて』のスタッフ

映画のスタッフを紹介します。
監督:スタンリー・クレイマー
脚本:ジョン・パクストン
撮影:ジョゼッペ・ロトゥンノ
美術:フェルナンド・カレア