映画『ドクトル・ジバゴ』あらすじ・みどころ・解説・感想

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この記事では、1965年12月22日に公開された映画『ドクトル・ジバゴ』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『ドクトル・ジバゴ』の予告編

1900年代初頭のソ連でのお話です。この時代を生きた医師で詩人のユーリ・ジバゴという人物と愛人ラーラの半生を描いています。主人公は、育ての親の娘であるトーニャと婚約をします。

この二人の婚約を発表するパーティで、近所の仕立て屋の娘であるラーラととあることから発砲事件を起こしてしまいます。

第一次世界大戦で、医師として勤務をしていたジバゴが戦場で看護師として働くラーラと再会し、惹かれ合うことになります。

映画『ドクトル・ジバゴ』のあらすじ(ネタバレなし)

主人公のユーリは、幼いころに両親を亡くし、モスクワに住む親戚夫婦の家に引き取られます。両親の遺品としてバラライカという楽器をただ一つ持っていました。

大きくなり医師免許の取得や、詩人としての才能を開花させ、親戚夫婦の娘であるトーニャと婚約をし、幸せな生活を送っていました。

ユーリとトーニャの婚約発表の場で、とあることをきっかけにラーラという少女が発砲事件を起こしてしまいます。

その後、第一次世界大戦中に、軍医となったユーリは、看護師として働くラーラと再会します。様々な出来事を乗り越えながら、二人は惹かれ合っていきます。

映画『ドクトル・ジバゴ』の解説

この作品は、アメリカ・イタリアの恋愛ドラマ映画です。

原作はロシアの作家「ボリス・パステルナーク」による小説です。アメリカでの公開は1965年12月22日、日本での公開は1966年6月11日です。197分の上映時間となっています。

1965年のアカデミー賞では、脚色賞・撮影賞・作品賞・美術監督装置賞・衣装デザイン賞を受賞しています。ゴールデングローブ賞では、作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・作曲賞を受賞しています。

公開当初は、3時間以上の作品ということで、上映時間に不満が多く見られましたが、公開から時間が経つにつれてラブストーリーや人間性をテーマとしている内容が認められ、評価が上がりました。

映画『ドクトル・ジバゴ』のみどころ

第一次世界大戦やロシア革命などの、時代の流れに翻弄されながら、人と出会い別れ、様々な人との出会いがあるのだというのが伝わってくる作品です。

ラーラのテーマという曲がとても印象的です。モーリス・ジャールによる曲が、作品をまた素晴らしいものにしていると感じます。楽器のバラライカが大事なアイテムとして使用されていたり、音楽と作品とがとても強く結びついている部分が見どころです。

ユーリもラーラも、愛する人がいるのですが、それでも惹かれ合っていく二人の揺れ動く心の動きや、戦争の中で生活を変えられていく辛さやそこで生き抜くことなど、人としての強さを感じられます。

映画『ドクトル・ジバゴ』の感想

とても長く、3時間を超える作品ですが、その分内容がとても濃いと感じます。

戦争をきっかけに、再会したユーリとラーラ、その二人の心の動きや、戦争によって人の心が変わっていく様など、恋愛部分と、戦争のこととを考えられる作品だと感じます。

映画『ドクトル・ジバゴ』の登場人物・キャスト

映画の登場人物・キャストを紹介します。
ユーリ・ジバゴ:オマー・シャリフ
ラーラ・アンティポヴァ:ジュリー・クリスティ
トーニャ・グロムイコ:ジェラルディン・チャップリン
パーシャ・アンティポフ/ストレルニコフ:トム・コートネイ
イエブグラフ・ジバゴ:アレック・ギネス

映画『ドクトル・ジバゴ』のスタッフ

映画のスタッフを紹介します。
監督:デヴィッド・リーン
脚本:ロバート・ボルト
原作:ボリス・パステルナーク『ドクトル・ジバゴ』
製作:カルロ・ポンティ
製作総指揮:アービッド・グリフェン
音楽:モーリス・ジャール