映画『コクーン』あらすじ・みどころ・解説・感想

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この記事では、映画『コクーン(1985)』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『コクーン(1985)』の予告編

フロリダ州セント・ポータースバーグの老人ホームに、アートとベン、ジョーの仲良し3人組が暮らしていました。彼らの楽しみは、近くの空き家にあるプールで泳ぐことです。

ところが、空き家はウォルターなる人物に借りられてしまいます。3人組は、楽しみが奪われることに我慢できず、プールに忍び込みます。すると、そこには巨大な繭のような物体(コクーン)が浮かんでいました。

3人組が気にせず泳いでいると、何故だか精気がみなぎってきます。その夜、ジョーは妻のアルマと久々に情熱的な時間を過ごします。ベンも妻・メアリーとの仲を深め、独身のジョーは片想い中の女性にアタックするのでした。

映画『コクーン(1985)』のあらすじ(ネタバレなし)

アメリカのフロリダ沖海域で、ウォルターを名乗る男たちが、奇妙なまゆ(コクーン)を次々と海中から引き揚げます。

ウォルターはアンタレス星から来た宇宙人で、コクーンの中には仲間が眠っていました。また、コクーンには老人を若返らせる力があります。

そんな中、フロリダで余生を送る老人三人組が、ウォルターたちと親しくなります。三人組はコクーンの力で若さを取り戻しますが、それが思わぬ問題を引き起こすのでした。

映画『コクーン(1985)』の解説

本作は1985年制作のアメリカ映画で、宇宙人と老人たちの交流を描くSFファンタジーです。監督は「スプラッシュ」などで知られるロン・ハワードで、本作は彼の出世作となりました。

本作は第58回アカデミー賞の視覚効果賞を受賞し、アート役のドン・アメチーが助演男優賞を獲得しています。そして1988年には、続編となる「コクーン2/遥かなる地球」が制作されています。

本作はデイヴィッド・サパーステインの小説を元に、トム・ベネデクが脚本を手掛けたものです。制作はリチャード・D・ザナックらで、音楽はジェームズ・ホーナーが担当しています。

映画『コクーン(1985)』のみどころ

本作の見どころは、アンタリア星人と地球人の心温まる交流です。ウォルターたちアンタリア星人は、遥か昔に海に沈んだ先祖たちを助け出そうとしています。

家主のジャックは初めは戸惑っていましたが、ウォルターの好意的な態度を見て協力を申し出ます。そして、老人3人組もウォルターたちが宇宙人であることを知ります。

それでも、老人たちは精力の元となったプールで泳ごうとしました。それに対してウォルターは、コクーンに触れないことを条件に許可します。

3人組とそのパートナーらは、アンタリア星人と良好な関係を築いていきます。そして、彼らは再び訪れた青春を満喫するのでした。

映画『コクーン(1985)』の感想

本作は、実に心温まるSF映画と言えます。老人ホームを舞台にした宇宙人モノという点でもユニークです。

宇宙人の恋物語がサイドストーリーになっており、視聴者を飽きさせずに展開されます。そして、メインストーリーのラストは驚くべきものに仕上がっています。

映画『コクーン(1985)』の登場人物・キャスト

映画『コクーン(1985)』の登場人物・キャストを紹介します。

アート:ドン・アメチー
ベン:ウィルフォード・ブリムリー
ジョー:ヒューム・クローニン
ウォルター:ブライアン・デネヒー
バーニー:ジャック・ギルフォード

映画『コクーン(1985)』のスタッフ

映画『コクーン(1985)』のスタッフを紹介します。

監督:ロン・ハワード
製作:リチャード・D・ザナック、デイヴィッド・ブラウン、リリー・フィニー・ザナック
原作:デビッド・サパースタイン
脚本:トム・ベネデク
撮影:ドン・ピーターマン(英語版)
音楽:ジェームズ・ホーナー