この記事では、1965年に公開された映画『戦争と平和』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『戦争と平和』の予告編
舞台は1805年、ナポレオン率いるフランス軍の侵攻が迫るペテルブルク(ロシア)。
伯爵の私生児として生まれたピエールは、将来のことを決められないまま、仲間(貴族)たちと遊びにふけっていました。
ピエールには兄妹のように仲の良いナターシャと、親友のアンドレイがおり、父親への不満がありつつも有意義な毎日を送っていました。
やがて、父親が亡くなり、莫大な財産を相続したことから自体は一変します。
映画『戦争と平和』のあらすじ(ネタバレなし)
1805年の帝政ロシア。ナポレオン率いるフランス軍の勢力はすさまじく、それは帝政ロシアにまで迫る勢いでした。
そんな最中のペテルブルク(ロシア)では、伯爵の私生児として生まれたピエールが、仲間(貴族)たちと遊びにふけっていました。
ピエールは、侵略してくるナポレオンを尊敬しており、他の国民ほどフランス軍に悪い印象は持っていません。
そして、妹のように仲の良いナターシャと、親友のアンドレイがおり、父親への不満がありつつも有意義な毎日を送っていました。
やがて父親が亡くなり、莫大な財産と共に伯爵になったピエールの人生は、ここから大きく動き出します。
映画『戦争と平和』の解説
帝政ロシアの小説家であるレフ・トルストイが執筆した同名小説を原作とし、4部構成で製作された映画作品です。
当時のソ連(ロシア)が、国を挙げて製作するほどの超大作となっており、1965年から2年にわたって公開されました。
モスクワ国際映画祭では最優秀作品賞を、アカデミー賞では外国語映画賞など、複数の賞を受賞しており、高い評価を得ています。
日本でも公開され、1部と2部を前編に、3部と4部を後編(完結編)とした2部構成で公開されました。
ストーリーは、ピエール・アンドレイ・ナターシャの3人に的を絞って構成されているので、原作小説とは少しちがった内容になっています。
映画『戦争と平和』のみどころ
タイトルから想像がつくように、戦闘シーンが描かれています。この戦闘シーンは、12万人を超えるエキストラやスタントが起用され、国のバックアップもあったので、軍の兵士も参加する大迫力のシーンになっています。
戦闘シーンの撮影には、遠隔操作カメラが使用され、映画史上初めての試みとなりました。登場人物は、ピエールとアンドレイ、ナターシャの3人をメインとしたストーリー構成で、そのなかでもヒロインのナターシャは注目です。
ナターシャを演じたリュドミラ・サベーリエワは、まったく演技経験のない素人だったのですが、ポテンシャルを見出され抜擢されました。そんな彼女のすごさを、スクリーンを通して見ることができます。
映画『戦争と平和』の感想
この作品はアメリカでも映画化されており、とても有名な映画作品のひとつです。ロシア製作の今作は、戦闘シーンのインパクトがすごく、製作にとても力が入っていることがわかります。
原作小説は長編なので、読み物が苦手な方も映像になるとスムーズに世界観がわかるので、おすすめです。
映画『戦争と平和』の登場人物・キャスト
映画の登場人物・キャストを紹介します。
ピエール:セルゲーイ・ボンダルチューク
ナターシャ:リュドミラ・サベーリエワ
アンドレイ:ヴャチェスラフ・チーホノフ
エレン:イリーナ・スコブツェワ
マリヤ:アンドニーナ・シュラーノワ
映画『戦争と平和』のスタッフ
映画のスタッフを紹介します。
監督:セルゲーイ・ボンダルチューク
脚本:セルゲーイ・ボンダルチューク、ワシーリー・ソロヴィヨフ
原作:レフ・トルストイ
音楽:ヴャチェスラフ・オフチンニコフ
撮影:アナトリー・ペトリキー、アレクサンドル・シェレンコフ、イォランダ・チェン